日本ヒューレット・パッカード(HP)は3月18日、ネットワーク統合管理ソフトウェアの新版「HP Intelligent Management Center v5.2」(IMC 5.2)の販売を開始した。小規模ネットワーク向けとして「BASIC」(参考価格29万4000円)と無線LANに対応する「BASIC WLAN」(同71万4000円)を追加した。
ネットワーク統合管理ソフトウェアのIMCは、ネットワークの障害や構成、アカウント、性能、セキュリティまでを管理する。物理ネットワークや仮想ネットワークに加えて論理ネットワーク、有線や無線に対応する。これまでのラインアップは大規模向けの「Enterprise」と「Standard」だった。
管理対象となるネットワーク機器や端末などの数はEnterpriseが200から、Standardが100からだったが、新版のBASICでは有線LANで50、BASIC WLANでは有線LANで50、加えて無線LANが50になる。小規模ネットワークの運用管理コストを最適化できると説明。BASICとBASIC WLANでは、ネットワークを監視するプロトコル「sFlow」のトラフィック分析に対応するとともに、障害管理や構成管理、性能管理などの機能が搭載されている。
IMC 5.2では、私物端末の業務利用(BYOD)を目的としたインフラを迅速に構築できるという「IMC Smart Connect」(同155万4000円)と無線LANに対応する「IMC Smart Connect WLAN」(同176万4000円)も提供する。Red Hat Enterprise LinuxとStandardをベースに、SQL DatabaseやUser Access Manager、無線LAN向けのWireless Service Managerを組み込んでいる。接続された端末を認識し、エンドユーザーのアクセスを管理できる環境を迅速に構築できるという。