HPが日本一になることは、世界一になることと同義--HP幹部 メリット氏

柴田克己

2012-07-18 09:00

 6月に米ラスベガスで開催されたHewlett-Packard(HP)のイベント「HP Discover 2012」で、日本からの報道関係者向けに配布されたエグゼクティブリストの中に、見覚えのある名前を見つけた。

 Jim Merritt(ジム・メリット)氏である。

 Merritt氏といえば、2006年から2011年6月末までの間、デルの日本法人で代表取締役社長を務めた人物として記憶している人も多いことだろう。同氏は、2012年1月に米HPに参画。アジアパシフィック&ジャパン(APJ)におけるエンタープライズセールスのシニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーに就任した。

 エンタープライズ向けであっても、これまで別々のセグメントであったストレージ、サーバ、ネットワークの事業を統合し、APJにおいてより競争力を高めていくためのビッグピクチャーを描くことが、HPにおけるMerritt氏の新たなミッションだという。

 今回のイベントには、Merritt氏と日本HP社長の小出伸一氏が顔をそろえた。昨年まで、デルとHPの日本法人でそれぞれに競合として戦っていた2人が、現在は同じHPのエグゼクティブとして今後のビジョンを共有する——その状況について尋ねると、Merritt氏は「たしかに私は昨年までデルにいたが、その元をたどれば小出さんも私もIBMの出身。そういう意味では、2人とも同じ道をたどってきている」と笑った。

 スケジュールの関係で短い時間ではあったが、2人はそろって日本市場に対するいくつかの質問に答えてくれた。

ジム・メリット氏(右)と小出伸一氏 ジム・メリット氏(右)と小出伸一氏
※クリックで拡大画像を表示

--HPは現在、日本市場に対してどの程度の期待をしているのか

Merritt氏:今回のイベントに先がけて、私を含めて(同社CEOである)Meg Whitmanをはじめとする米HPのエグゼクティブが3日間、日本を訪れ、多くの日本のパートナーと話す機会があった。この3日間は、非常に実りのあるものだったと考えている。

 小出氏が率いる日本HPのチームは成果を上げ、日本でのビジネスは十分に成功しているとの感触を得た。今後については、エンタープライズ向けのビジネス全体をシングルラインとして、より市場を拡大していきたいと考えており、それにあたって日本のチームに対しては大きな信頼を寄せている。

--現状の日本法人のパフォーマンスをスコアリングすると何点だと思うか

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