トレンドマイクロは1月14日、4月にサポートが終了するWindows XPのセキュリティに関する調査結果を発表した。調査した企業IT担当者の半数は現在も自社でWindows XPを使っており、その半数は4月以降もXPを端末を業務に利用する予定であることが分かった。
あなたの勤務先の業務用のPCで現在使用している、すべてのOS(基本ソフト)の種類をお選びください。(複数回答 IT管理者、n=515:トレンドマイクロ提供)
現在、業務で利用しているWindows XPを新しいOSに移行する予定はありますか?完全に移行完了する予定時期についてお答えください。(単一回答 Windows XPを業務用PCで利用しているIT管理者、n=277:トレンドマイクロ提供)
同調査では、半数以上(53.8%)のIT管理者が、勤務先の業務用PCでWindows XPを使用しており、XPユーザーの約半数(47.7%)が、日本マイクロソフトの延長サポートが終了する4月以降も業務用端末として利用すると回答した。4月以降もWindows XPを利用する回答者のうち約2割は、移行する予定がないと答えた。
あなたの勤務先の業務用のPCで、現在もWindows XPを利用している理由をお選びください。 (複数回答 Windows XPを業務用PCで利用しているIT管理者、n=277:トレンドマイクロ提供)
Windows XPを使い続けている理由として「時間の関係で移行しきれない」(43.0%)、「Windows XPでないと動かない業務アプリケーションがある」(42.6%)、「移行のためのコストがかかる」(37.5%)が主な理由として挙げられた。一方で「現状でも業務に支障がない」とした回答者が2割以上となり、新OSへの移行は業務上必要ないと判断しているIT管理者も一定数いるという結果となった。
4月のWindows XPのサポート終了を見据え、あなたの勤務先で、業務用にWindows XPを利用しているPCのセキュリティ対策についてお選びください。 (各項目について単一回答 Windows XPを業務用PCで利用しているIT管理者、n=277:トレンドマイクロ提供)
Windows XPの延長サポート終了に対するセキュリティ対策について聞いたところ、ウイルス対策ソフトについては「導入済み」(63.9%)、「検討中」(12.6%)となり、検討中を含めると7割以上が対策しているという結果が出た。一方、脆弱性対策製品の導入は、「導入済み」が27.8%、「検討中」が21.7%となり、検討中の回答者を含めても半数に満たない。トレンドマイクロはサポート切れOSに対し、脆弱性対策の観点からの対策は浸透していないと指摘した。
同社はサポートが終了したOSは、修正プログラムが配布されないと説明。OSのアップデート、ウイルス対策ソフトのサポート終了期間の確認や脆弱性対策製品の導入などを推奨する。また、インターネットに接続していない端末で不正プログラム検索が可能なツールがあると解説した。
調査は2013年12月、IT管理者515人を対象にウェブで実施した。