ビットアイルは4月8日、同社のデータセンターとIBMのIaaS「SoftLayer」を専用線で接続するサービス「BI-Direct Access for SoftLayer」(仮称)を発表した。5月から提供する。
ビットアイルのデータセンターとSoftLayerの東京都内にある接続拠点(TOKYO NW-POP)をユーザー企業別に専用線で接続する。ビットアイルのデータセンター内にあるユーザーのシステムとSoftLayer上のシステムをセキュアかつ低遅延で接続、連携できる。
BI Direct Access for SoftLayer概要図(ビットアイル提供)
ビットアイルデータセンターサービスとクラウドサービスの組み合わせたハイブリッドクラウドを求めるユーザー企業を想定している。ユーザー企業に対してクラウドサービスやインフラアウトソーシングサービスを提供するIT事業者向けも想定している。短納期かつより低コストで利用可能な共用型サービスの提供も予定しているという。
これまでにも、ビットアイルのデータセンターとIaaS/PaaS「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」をはじめとする他社クラウドサービスとのネットワーク接続、ユーザー企業拠点との専用線や仮想専用線(VPN)で安全なネットワーク接続を基盤として、シームレスなクラウド連携を進めてきた。今回のBI-Direct Access for SoftLayerは、この取り組みをさらに強化するものとなっている。
今回のサービスでSoftLayerを利用するユーザーは、SoftLayerの柔軟なサービスと、社内やデータセンター内にあるオンプレミスのシステムをシームレスに組み合わせて、自社に最適なインフラ構築を実現できるという。
特に、グローバルで展開するSoftLayerのデータセンター間の無料高速ネットワークを活用することで、海外に展開するシステムと日本国内のシステムとの安全な連携を低コストかつ容易に実現でき、グローバルな事業展開をサポートするIT基盤を構築しやすくなることが期待できるという。