MS、IoTに対応する「Azure Intelligent Systems Service」のプレビュー版を公開

Mary Jo Foley (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-04-16 14:24

 Microsoftは、「Microsoft Azure Intelligent Systems Service」という名称の新たなクラウドサービスの提供を開始した。ユーザーは同サービスを利用することで、センサや端末からマシン生成データを取得し、管理することが可能になる。

 Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSatya Nadella氏は、米国時間4月15日にサンフランシスコで開催された、データを重視する顧客や報道機関に向けたイベントで、Azure Intelligent Systems Serviceの限定プレビュー版をリリースしたことを発表した。

 企業は、Microsoftのデータ分析ツール、例えばWindows Azure上に構築したHadoopベースのサービスである「HD Insight」や、同社のビジネスインテリジェンスサービス「Power BI」を利用して、Azure Intelligent Systems Serviceからデータの取得や分析ができるようになる。

 MicrosoftのEmbedded事業は現在、内部的には「Internet of Things(IoT)」チームとして知られている。Microsoftの幹部陣は、4月初めに開催された同社の開発者会議「Build 2014」で、AzureによるIoT機器の管理を可能にする計画を盛んに宣伝していた。

 しかし、今回新たに発表されたAzure Intelligent Systemsは、「Windows」搭載端末だけでなく、それ以外のOSを搭載した端末も管理する。

 Azure Intelligent Systems Serviceの限定版パブリックプレビューへの参加申し込みに関心のあるユーザーは、ウェブサイトから詳しい情報を入手することができる。Microsoftのサイトでは、Azure Intelligent Systemsについて次のように説明している。

 このAzureサービスは、「LoB(Line of Business)資産全体で異種OSおよびプロトコルをサポートするためのエージェント、およびオープンソースのエージェントソフトウェアを提供し、導入に何カ月もかかり、多様な環境をサポートする上で制約を抱える場合があるカスタムソリューションから障壁をなくすものだ。結果として、より包括的ではるかに迅速なソリューションを提供することになり、導入や展開を促すことで企業価値を生み出す。セキュリティへの統一されたアプローチは、Microsoftが開発およびサポートするエンタープライズ級のセキュリティが実装されたこのソリューションを明確に差別化するものだ」(Microsoftのサイト)

 Microsoftはまた、データに関する見識を深めるために開催された同イベントで、「Analytics Platform System(APS)」という別の新製品も発表した。APSは「SQL Server」とHadoopを単一のサービスに統合するもので、Microsoftはこれを「ビッグデータをパッケージにして」提供するサービスとして宣伝している。

 APSはMicrosoftの現行の「SQL Server Parallel Data Warehouse」製品が進化したものだ。現在APSは、従来のデータウェアハウスに加えて、アプライアンス、または独立のHadoopクラスタかを問わず、Hadoopリージョンに格納されたデータを検索する機能をサポートしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]