Microsoftは、ニュージーランドを拠点とするクラウドコンピューティングベンダーのGreenButtonを買収した。金額は明らかにされていない。

Microsoftは米国時間5月1日、この買収を「Microsoft Azure」のチームブログへの投稿で発表した。同投稿によると、MicrosoftはGreenButtonの技術をAzureプラットフォームと統合する計画だという。
Microsoft幹部らはGreenButtonについて、「統合オンデマンドソリューションをリードするプロバイダーであり、顧客はコンピューティング集中型のワークロードをクラウドで管理できる」と説明する。GreenButtonの技術はアプリケーションを「クラウド対応化」する役に立つもので、これには既存のソフトウェアをコーディングし直す必要もなく、「コンピュータサイエンスの博士号」も不要だとMicrosoftによる投稿は述べている。
GreenButtonは自らのミッションを、「当社の専用PaaS(Platform As A Service:サービスとしてのプラットフォーム)を使ってクラウドにワークロードを移動」できるようユーザーを支援することだと説明している。GreenButtonの主力製品は「GreenButton Cloud Fabric」として知られている。同社はソフトウェア開発キット(SDK)も販売している。
Microsoft幹部らによると、現在提供しているGreenButtonのサービスは、5月1日をもって新規顧客への提供を終了するという。ただし、Azureに統合された新しいサービスを「2014年中」に投入する計画があるとブログ投稿は述べている。
このブログ投稿を書いたゼネラルマネージャーのMike Neil氏は、同投稿を次のようにまとめている。「この買収でわれわれは、クラウドの力を使って『Big Compute』(大規模なコンピューティング)の利用を民主化できることを楽しみにしている。これにより、あらゆる分野の組織が自らのデータを使用してビジネスや世界を変えることができる」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。