コスト削減と売り上げサポートにニーズが拡大、BPO市場は1兆円規模へ--IDC調査

山田竜司 (編集部) 2014年05月14日 17時43分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 IDC Japanは5月14日、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)とビジネスコンサルティングから構成される「国内ビジネスサービス市場」の予測を発表した。2013年の同市場規模は前年比5.0%増の8973億円、リーマンショック以降では最も高い成長率で3年連続のプラス成長だった。

 この内、IDCの定義する人事、カスタマーケア(コンタクトセンター)、財務/経理、調達/購買の4分野でのBPOサービス市場の2013年の支出額規模は、前年比4.6%増の6105億円と、初めて6000億円を超えた。人事や財務、経理BPOサービスで、大手顧客の利用が再拡大し、コスト削減効果が見えやすい調達/購買BPOサービスの需要が拡大し、堅調な市場成長を支えたという。また、成熟化が進むカスタマーケアBPOサービスでも、金融業などの既存大手顧客の顧客接点への投資が回復し、市場成長に貢献したという

 国内ビジネスコンサルティング市場の2013年の支出額は前年比5.9%増の2868億円。国内企業のグローバル展開に関わる支援、ビッグデータ/アナリティクスの活用に関する案件などが市場成長を支えているとのこと。

 国内ビジネスサービス市場は、2013~2018年の年平均成長率は3.7%、2018年には1兆759億円に達すると予測している。国内ビジネスコンサルティング市場では、リーマンショック以降の主流であるコスト削減だけでなく、新技術の活用など、売り上げの拡大を支援する案件が増加しているとした。間接業務を中心とする国内BPOサービス市場は、業務効率化やコスト削減に対する貢献など、より大規模な業務プロセス改革を伴うBPOの需要が高まっていることがわかった。

 全体として、間接業務の変革と効率化により生み出した原資を、イノベーションや成長への投資に向ける、という国内顧客の姿勢がビジネスサービス市場に影響している。IDCは「ビッグデータやクラウド、ソーシャル、モバイルなどの浸透に伴いビジネスとITの結び付きはより強くなっており、事業者もその活用を前提とした事業展開が重要になる」とコメントした。


2013~2018年 国内ビジネスサービス市場 支出額予測(IDC提供)

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算