「Adobe Marketing Cloud」の契約者らは間もなく、デジタルな世界で創造力を羽ばたかせるためのさらなる力を得られるはずだ。
Adobe Systemsはロンドンで現地時間5月14日から15日まで開催中の「Adobe Summit EMEA 2014」で「Adobe Marketing Cloud Exchange」の発表を行った。これは、デジタルマーケティングや分析プラットフォームのための新たな中核製品として既に確立されているオンラインマーケットプレイスだ。
このポータルでは、同社と業界のパートナーらの双方によって開発されたサービスのためのアプリケーションや統合機能をホストすることになる。既にホストされている有名なサービスとして、Googleの「DoubleClick Digital Marketing」(DDM)や「Microsoft Dynamics CRM」「Tableau」がある。
AdobeはExchangeが既に「数百にも及ぶアプリ」をホストしており、世界の1200を超えるブランドの顧客によって利用されていると主張している。
またカリフォルニア州サンノゼに拠点を置くAdobeは14日、主にモバイル機器や予測マーケティング、リアルタイム分析といった分野における同社のデジタルマーケティングポートフォリオのアップグレードもいくつか発表した。
以前は「SiteCatalyst」と呼ばれていた「Adobe Analytics」では、生データをリアルタイムで取得するためにTwitterのFirehoseを利用し、他のMarketing Cloud製品を横断してそれらのデータを使用できるようになる。こうした機能は2014年春から順次提供される予定であり、利用にあたっては「Adobe Analytics Premium」のライセンスが必要となる。
「Adobe Media Optimizer」には、広告キャンペーンのパフォーマンスを最大で25%高めることを目的とした、予測マーケティング機能が新たに追加される。「Adobe Campaign」はタブレットからのキャンペーン作成をマーケターらに促すことでモバイル分野に食い込もうとしている。
これらのアップグレードに先立ち、同社は3月にユタ州ソルトレイクシティーで開催した「Adobe Summit 2014」で、いくつかの製品の機能追加を発表していた。これらの動きはオーディエンスのプロフィールや広告のプランニング、コンテンツ管理ツールをモバイルチャネルやウェブチャネルを横断して統合するためのものとなっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。