Salesforce.comは最近、数年以内にサンフランシスコに巨大な新本社を設けるという計画を発表したが、今はアナリストらがその計画や、過去3カ月における同社の業績をどのように受け取っているのかを見る時だ。
CRM大手Salesforce.comは2015会計年度第1四半期決算(4月30日締め)で、純損失9690万ドル(1株あたり16セント)を計上した。
非GAAPベースの売上高は12億3000万ドル、1株あたりの利益は11セントとなり、前年同期比でおよそ37%の増加となった。
アナリストらは売上高が12億1000万ドル、1株あたりの利益は10セントになると予想していた。
決算発表を受け、Salesforce.comの株価はMarketWatchによると時間外取引で一時およそ1.2%上昇した。
部門別に見ると、サブスクリプションおよびサポート関連の売上高は11億5000万ドルと前年同期比36%増となり、プロフェッショナルサービスやその他の売上高は7900万ドルで前年同期比58%増となった。
米国時間5月20日午後に行われた、株主との定例四半期電話会議に先立ち、Salesforce.comの最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏はあらかじめ用意したコメントで第1四半期を振り返った。
Salesforce.comは今会計年度、力強いスタートを切った。われわれは第1四半期に、売上高で前年同期比37%増の成長を成し遂げ、営業キャッシュフローも前年同期比67%増となった。Salesforce.comはCRMプラットフォームのトップの座を維持しており、世界で最も成長著しいソフトウェア会社10社に名を連ねている。
アナリストらは同社が今四半期、売上高が12億7000万ドル、1株あたり利益は12セントを計上すると予想している。
Salesforce.comは売上高の予想を12億8500万~12億9000万ドルとした。これは前年同期比で34~35%増ということになる。また、同社は1株あたり11~12セントの利益を目指している。
通期に関しては、Salesforce.comは売上高の見通しを53億~53億4000万ドル、すなわち前年同期比30~31%増へと引き上げている。また、1株あたり利益の見通しは49~51セントとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。