エンタープライズシステムのセットアップや保守は開発者とITスタッフにとって、容易な作業ではない。現在では、モビリティとモノのインターネット(Internet of Things:IoT)によって、そうした作業を行う人々の重圧はさらに大きくなっている。Oracleの新プラットフォームの狙いは、これらの困難な仕事をシンプル化することだ。

エンタープライズ分野におけるクラウドベースアプリケーションの急速な拡大、さらにはアプリケーションをさまざまなモバイル技術と統合することを望む企業の意向によって、アプリケーション統合の複雑さが増している、とOracleは米国時間6月26日に述べた。企業のニーズに応えるため、Oracleはアプリケーション統合およびサービス指向アーキテクチャ(SOA)ソリューション「Oracle SOA Suite」の最新版となる「Oracle SOA Suite 12c」を発表した。
既に何千もの企業が使用しているOracle SOA Suiteの12cには、クラウドやモバイル、オンプレミス、IoT統合などの機能が新たに搭載されており、それらの機能は単一のプラットフォーム上で提供される。
12cでは、シングルクリックインストーラ、新しいデバッガおよびテスト機能、テンプレート、メモリとディスク、およびデータベースランタイムの最適化も提供される。また、軽量のRESTおよびJSON統合規格のサポートも追加された。さらに、これらの規格のネイティブサポートが追加されたことで、API管理も簡素化されている。
またOracleはファイル転送を簡素化するソリューション「Oracle Managed File Transfer」も発表した。
ほかには以下が発表された。
- Oracle SOA Suiteのユーザーインターフェースを共有して、ビッグデータのフィルタリングとコリレーションを行う機能のサポートを「Oracle Event Processing」に追加。
- プライベートクラウド展開における管理のしやすさの向上。
- エンタープライズアプリケーションの迅速な展開とテストを可能にする高速データクローニング。
Oracle SOA Suite 12cはOracle Technology Network(OTN)で入手することが可能で、一般提供は7月に開始される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。