日本ユニシスは7月7日、食品スーパーを展開するエコスと共同で、Windowsタブレットを利用した小売業向けソフト「CoreCenter Tablet」の検証を、スーパー6店舗で開始した。
この共同検証は6月3日から開始されており、7月31日までの予定。検証に用いられるCoreCenter Tabletは予算管理や商品計画などマーチャンダイジングの基幹機能を提供する小売業向けソフト「CoreCenter for Retail」の1つで、タブレットを活用し、小売業ユーザーの本部と店舗でのコミュニケーションの活性化や業務遂行を支援する。Windowsタブレットを利用し、バックヤードや事務所以外への持ち出し、PCそのものの代替機としての利用などを想定している。
Windowsタブレットを利用した小売業向けソフト「CoreCenter Tablet」の管理画面
検証では、タブレットを活用したエコス店舗での業務指示確認、各種情報の共有による本部と店舗間のコミュニケーションノウハウの獲得、改善手段などを発見し、CoreCenter Tabletの実運用化に向けた改善点を洗い出す。
検証する主な内容は、(1)本部と店舗間の日々のお知らせ情報や売り上げといった実績情報などを参照する「お知らせ情報の共有」、(2)本部から店舗に対する作業指示を定常タスクとして管理、可視化し、本部から進捗状況を確認、店舗でも管理する「店舗業務ToDo管理」、(3)各店舗の陳列や成功、失敗などのさまざまな棚割例を含めた写真情報を共有し、改善事項を確認する「情報共有ダッシュボード」などだ。
両社は、この検証結果をもとに全店舗で約400台のタブレット運用を検討している。またCoreCenter TabletとWindowsタブレットによる情報活用の推進とともに、紙の発注台帳の電子化(Electric Order Book:EDB)により、発注業務のペーパーレス化や効率化といった専用端末のタブレット化なども計画、検証していく予定とした。