レッドハットは7月16日、オンプレミスで利用できるPaaSソフトウェアの新版「OpenShift Enterprise 2.1」の提供を開始した。開発と運用の一体化を目指す「DevOps」のための瞬敏なアプリケーション開発基盤を実現しているという。
OpenShiftでは“カートリッジ”という単位で機能を利用できる。OpenShift Enterprise 2.1では「MySQL 5.5」「Python 3.3」「PHP 5.4」「MongoDB 2.4」などのカートリッジを利用できるようになっている。新版では、OSや提供するサービスの性能指標やアプリケーションログを取得できるようになっている。
物理的に離れたデータセンター間でアプリケーションを配置できる“ゾーン”の概念を取り入れて柔軟性を向上させたという。データセンターの自動化でポリシーを統合できるようになっている。ポリシー統合では、プラグインの形式で対応して、運用フレームワークのベストプラクティスである「ITIL(ITインフラストラクチャライブラリ)」や各種の規制に迅速に展開できるという。「watchman」でアプリケーションに共通する問題修正も自動化できるようになっている。
OpenShift Enterprise 2.1では、DevOpsを支援する機能拡張で迅速な開発と展開が可能という。また、統計情報やログの管理、新しいバージョンのプログラミング言語、アプリケーションの可用性の向上、新しいプラグインインターフェースなどの機能を提供し、既存の運用ポリシーを統合できるようになっている。社内のグループでの共同作業が可能と説明。これらの機能で開発と運用を緊密に相互連携することでDevOps環境を実現できるとしている。
オンプレミスのOpenShift Enterpriseのほかに、パブリッククラウドの「OpenShift Online」、オープンソースプロジェクトの「OpenShift Origin」が提供されている。