Microsoftは米国時間8月7日、「Internet Explorer」に新しいセキュリティの仕組みを導入することをIEBlogで発表した。これは「out-of-date ActiveX control blocking」(期限切れActiveXコントロールブロック)と呼ばれる仕組みで、「Windows 7 SP1」または「Windows 8.x」を利用しているすべてのPCに対し、12日の月例パッチで導入される。
ActiveXコントロールはInternet Explorerの機能を拡張するもので、便利ではあるが潜在的な危険も抱えている。今回導入される仕組みは、古いバージョンのActiveXコントロールを狙った、既知の脆弱性を利用した攻撃を防ぐものだ。最初のリリースでは、最も危険性が高いActiveXコントロールであるJavaをターゲットにしている。多くのPCやMacでは古いバージョンのJavaが利用されており、最新バージョンでは修正済みの脆弱性が攻撃の標的になっている。
この新機能では、Microsoftのサーバ上に用意された定期的に更新されるXMLファイルを用いて、利用できないActiveXコントロールを特定する。このXMLファイルの最初のバージョンには、安全でないことが分かっている古いバージョンのJavaが掲載されるが、今後順次ほかのActiveXコントロールも追加される予定だ。
ウェブページで脆弱性のあるActiveXを利用しようとすると、警告が表示されて、最新版へのアップデートを促されるが、安全ではないバージョンの実行を選択することもできる。企業ネットワークでは、古いActiveXコントロールの実行を一切禁止することもできる。あるいは、古いバージョンのJavaが必要である場合のために、安全であることが分かっているサイトのもののみ実行を許すなどのポリシーを定めることもできるようになっている。
「Firefox」や「Chrome」、「Safari」などの他のブラウザでは、すでに同様の仕組みが導入されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。