金融機関間のサイバーセキュリティに関する情報を共有するための組織として一般社団法人の金融ISACが8月1日付で設立された。日本国内に事業拠点がある銀行や証券、生保、損保、クレジットカード事業者、決済事業者を対象に8月7日から申し込みを受け付け、11月1日から本格的な活動を開始する予定。
ISACは“Information Sharing and Analysis Center”の略。同法人は、高度化する脅威に対抗するため、フィッシング被害、不正送金被害、持続的標的型攻撃(APT)、分散型サービス妨害(DDoS)攻撃、ゼロデイ攻撃などの情報を金融機関で共有し連携して対策する枠組みとして設立された。
米国にはすでに同様の組織としてFS-ISAC(Financial Services Information Sharing and Analysis Center)があり、4600社を超える金融機関が会員となって活動している。金融ISACはFS-ISACと連携し、情報共有を促進していくほか、国内の組織とも積極的に連携していく予定という。