GoogleのWebmaster Trends AnalystであるZineb Ait Bahajji氏とGary Illyes氏は米国時間8月6日、ウェブサイトの評価にセキュアな暗号化接続を使用しているかどうかを反映させるよう、検索順位のアルゴリズムに調整を加えているとブログ投稿で述べた。これまでのところ良い結果を得ているという。
例えばhttps://www.google.comのように、URLにHTTPSと出ていればSecure Sockets Layer(SSL)を採用していることがわかる。SSLはセキュリティプロトコルの一種で、サイトとウェブブラウザ間の接続が暗号化されており、そのため、悪意のある第三者から通信を盗み見られる危険性が少ないことを保証する証明書に依存する。ウェブにはセキュリティの懸念が常につきまとうが、SSLを利用するサイトはそうでないサイトよりも安全だと考えられている。パスワード、決済情報、その他の個人的な情報を必要とするサイトは当初からSSLを利用するべきなのはそのためだ。
テストで良い結果が得られたことから、GoogleはHypertext Transfer Protocol Secure(HTTPS)を使用しているかどうかを検索結果の順位付けシグナルに利用しているという。ただし、この試みを開始してまだ間もない。
「現在のところ、影響を受けるのはグローバルなクエリの1%以下という非常に軽いシグナルで、高品質なコンテンツといったその他のシグナルほどには重みを付けておらず、ウェブ管理者がHTTPSに変更するための猶予を与えている」とGoogleのチームは述べている。「しかし、今後は強化する可能性がある。その理由としては、ウェブ上で誰もが安全でいられるよう、われわれは全てのウェブサイト所有者にHTTPからHTTPSへの切り換えを推奨したいということがある」(Google)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。