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「Docker」--その正体、そして人気の理由とは? - (page 3)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2014-08-25 06:00

 Dockerによって今までの技術では実現できなかった複数の利点がもたらされる。まず、コンテナ化することで配備や運用が以前よりも簡単かつ安全になる。さらにDockerは、重要なオープンソースコンポーネントであるlibcontainerの開発でCanonicalやGoogle、Red Hat、Parallelsといった他のコンテナ企業と手を組んでいるため、コンテナの普及に必要な標準化が実現されている。

 同時に、開発者らはDockerの使用によって、アプリケーションを事実上どこででも動作させられる軽量でポータブル、かつ自己充足したLXCコンテナとしてパッケージ化したり、出荷したり、稼働させることが可能になる。Bottomley氏は筆者に対して、「コンテナによってあっという間にアプリケーションがポータブルなものになる」と語っている。

 451 ResearchのシニアアナリストであるJay Lyman氏は「企業組織はアプリケーションとワークロードをよりポータブルに、そして効率的で標準化された再現性の高いかたちで分散する方法を模索しており、場合によっては苦心している。GitHubによってソースコードが共有できるようになり、コラボレーションとイノベーションが促されたように、Docker HubとOfficial Repositoriesプログラム、商用サポートによって、アプリケーションのパッケージ化や配備、管理のための方法が改善されることで、企業の問題解決に手を差し伸べられるようになる」と述べた。

 最後に、といっても重要性が低いわけではないが、Dockerコンテナはクラウドへの配備が容易だという利点もある。Ben Lloyd Pearson氏がopensource.comに書いているように「Dockerは、「Puppet」や「Chef」「Vagrant」「Ansible」を含むほとんどのDevOpsアプリケーションに組み込めるように、また自らで開発環境を管理するような場合に使用できるようにも設計されている。最大の売りは、通常であればこういった他のアプリによって実行されていたタスクの多くを簡素化できるというものだ。具体的に言えば、Dockerによって本番サーバとまったく同じ環境をローカルの開発環境内に作成したり、同じホスト上に作成した複数の開発環境上それぞれに固有のソフトウェアやOS設定の組み合わせを保持させて実行したり、新しい、または異なるサーバ上でプロジェクトのテストを実施したり、同じプロジェクトで作業する人間であればそのローカルホスト環境に関係なく、誰でもまったく同じ設定が利用できるようになる」のだ。

 Dockerが提供するものをひとことで言えば、次のようになる。コンテナを使用すれば、他の技術を使用する場合よりも同一ハードウェア上で数多くのアプリを動作させられるようになる。また、開発者はいつでも動作させられるコンテナ化されたアプリを迅速に作成できる。さらにアプリの管理や配備もずっと簡単になる。これらの利点すべてを考えた場合、Dockerの普及が今までのエンタープライズテクノロジのそれよりも急速に進んでいる理由が分かるはずだ。筆者は、Dockerがもたらすと約束したことが現実化されてほしいと願っている。さもなければ大きく動揺する最高経営責任者(CEO)や最高情報責任者(CIO)が数多く出てくるはずだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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