FC2は、児童ポルノの根絶に向けた対策を強化するため、イー・ガーディアンの画像フィルタリングシステム導入を決めた。イー・ガーディアンが8月27日に発表した。
この画像フィルタリングシステムは、大量の画像や動画データを目視により分類したものを「教師データ」(機械学習の仕組みを構築する際の初期学習用データで訓練データともいう)としてコアエンジンに学習させる。その上で、実際の対象画像や動画をシステムに判定させ、正しく判定できるかどうかを数値で評価し、間違っていれば自動学習するという作業を繰り返すことで、判別能力を向上させていく仕組み。
インターネット上に増え続ける画像に対して、NGまたはOKを1枚につき0.5秒で自動判別できるという。
ユーザーが自由に投稿できるブログなどを運営するFC2では「これまでも青少年の人権を守るべく膨大な投稿画像、動画を目視でパトロールしていた」とのこと。画像フィルタリングシステムの導入により、より迅速に、より広範囲に不適切画像を発見できるようにする。
また、FC2はイー・ガーディアンと協力し、画像フィルタリングシステムの精度向上のため、過去にFC2に投稿された不適切画像のハッシュデータを教師データとして提供する。
これにより、より多くの不適切画像をシステムに学習させることが可能になり、イー・ガーディアンはより精度の高い児童ポルノ画像フィルタリングシステムを、FC2内にとどまらず、より多くのインターネットメディアで使用できるシステムを構築できる。