Cisco Systemsは、ネットワークの計画や設計、テストを仮想環境上で可能にする「Cisco Modeling Labs」を発表した。これにより、ネットワークを実際に展開する前に改良、最適化できるようになる。
Cisco Modeling Labsの発表は、ネットワークが複雑化の一途をたどっているという明らかな状況を浮き彫りにしている。モノのインターネット(IoT)によっておびただしい数のセンサやエンドポイントがネットワークに追加されるとともに、データを取得する中間層のデバイスも生み出されるようになる。同社のネットワークモデリングツールは、ネットワーク上の機器がマルチベンダー化されていくことの証であるとも言えるだろう。こういった複雑さは、ソフトウェア定義ネットワークとCiscoのモデリングツールによって手軽に扱えるようになる可能性がある。
Cisco Modeling Labsは「VMware ESXi 5.0」以降で動作する。Ciscoによると、このモデリングプラットフォームによって、IPv6の実装やサイバー攻撃、仮想化、IoTに起因するありとあらゆるシナリオを試せるようになる。
この製品に搭載されている主な機能は以下の通りだ。
- ネットワークトポロジーのインポートやデザインによってネットワークを作成する機能と、それをPCやMacにインストールする機能
- シナリオのプラニング機能
- トラブルシューティング機能
- 仮想ネットワークデザインを非本番環境のテスト用ネットワークに接続する機能
- ルータのシミュレーション機能
- シミュレーション機能における他社ベンダーの機器への対応
「Cisco Modeling Labs Corporate Edition」のGUI
Cisco Modeling Labsの位置づけ
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。