NTT Com、関連キーワードから株式を検索する機能をAPIで提供

NO BUDGET

2014-09-29 19:28

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は9月29日、個人投資家向けにニュースや興味のあるキーワードに関連する銘柄を抽出できる検索機能「関連銘柄検索API」(仮称)のトライアル提供を開始した。ストックウェザーで同日から利用できる。

 投資情報サービスでは金融工学に基づくアプローチによるテクニカル分析サービスが一般的。ネット上のテキストデータと株価データを組み合わせた指定キーワードでの銘柄検索サービスは日本初になるという。

 個人投資家が銘柄選定を行う際、プロの投資家と違い入手可能な情報が乏しいため、トレンドやニュース、特定のキーワードと関連する銘柄を発見するのは困難とされている。

 NTT Comは、日本語解析技術と株価相関分析技術でユーザーが入力したキーワードに対しネット上で公開されているニュース記事や企業の決算開示情報などの膨大なテキスト情報を解析、そのキーワードと関連度が高い多種多様な上場銘柄を瞬時に抽出するエンジンを独自開発した。

 今回トライアル提供が開始される関連銘柄検索APIは、この検索エンジンを利用したもの。例えば「外国人観光客」といったニュースワードや自身が興味のあるキーワードを検索窓に入力すると、そのキーワードが関連し影響を与える企業の銘柄情報に加え、それぞれの銘柄の関連度合いや良い影響か悪い影響かが数値化された情報を入手できるという。ユーザーは自身が関連銘柄として想定していなかった銘柄情報にも気付くことができ、それを投資判断の際の参考情報の一つとして利用できるとしている。

 入力されたキーワードと関連の高い、最大で上位50位まで上場銘柄一覧の情報が提供される。各銘柄の関連度合いが把握できる指数と関連度合いが良い影響、悪い影響かが把握できる指数も提供される。

 対象銘柄は、東京証券取引所の一部と二部、JASDAQ、マザーズなど上場全3425銘柄(5月現在)。解析元のデータは、約1万件の企業決算開示情報、約約26万件のニュース記事、約1億8000万件のブログ、全上場企業分の『会社四季報』、Wikipediaとなっている。

画面イメージ
画面イメージ(NTT Com提供)
利用シーン
利用シーン(NTT Com提供)

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