Microsoftは米国時間9月30日、次期Windowsである「Threshold」(開発コード名)の早期ビルドを披露することになっている。
人々はさまざまな期待をしている。正式名称は何になるのかに興味がある人がいれば、ビジネスユーザー向けにどのような機能があるのかを知りたいという人もいるだろう。私は、Microsoftが次期Windowsを開発するにあたってバックエンドでどのような変更を行ったのかを知りたいと思っている。
OS開発を一本化したOperating Systems GroupはThreshold開発において、ユーザーフィードバックのための新しい仕組みの開発、ユーザーの受け入れを測定する新機能のテスト、バグ追跡、新機能のロールアウトと修正に取り組んでいる。
つい最近までMicrosoftは、Windowsビルドの新しい「マイルストーン」をリリースするのに3〜6カ月を要していた。しかしThresholdではこの期間は1カ月近くに短縮される。
Neowinによると、「Enterprise Technical Preview」が10月前半に予定されており、Windows Insiderプログラムに加入するThresholdテスターはこれダウンロードすると機能や修正が自動で配信されることになるという。MicrosoftがメインのWindows開発コードベースからコードをリリースすると、ほぼ同時に受け取ることができるとされている。これは、数週間前に出来上がったばかりのコードを動かすことができることを意味する。
MicrosoftはサービスとしてのWindowsの開発にあたって、Windows開発を再考する必要があった。これは大きな変化であるだけでなく、Microsoftが本当にクラウドファースト、モバイルファーストの企業に転身したいのであれば、避けて通れない変化でもある。
Microsoftは新たに「Asimov」という開発コードで呼ばれるリアルタイムテレメトリシステムを構築したと聞いている。OSチームはAsimovにより、ほぼリアルタイムでユーザーのマシンがどのようになるのかを把握できるという。これにより、様々なユーザーグループを対象に、機能がどの程度成功しているのかを測定することができる。ある情報筋によると、Asimovは元々「Xbox」チームで構築され、開発プロセスで用いられたとのことだ。
9月30日にサンフランシスコで開催されるイベントで、Microsoftのオペレーティングシステム担当トップのTerry Myerson氏がバックエンドでの変更について明かしてくれるのかどうかはわからない。だが、ぜひ明かすべきだと私は思う。Microsoftはビジネスユーザーに対し、月単位のアップデートは時間と手間に値することを説得しなければならない。ここ数カ月の間に起こったパッチやアップデート配信関連でのトラブルから、企業顧客は懐疑的になっていると考えられるからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。