開発者とつながる新たな方法--マイクロソフトが活用する「ハックフェスト」

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2014年09月22日 06時00分

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 「Windows 8」が約2年前にリリースされて以来、Microsoftはこの新しいOS向けのアプリケーションを作りたいと開発者に思わせる方法を模索している。

 1年余り前、MicrosoftはDeveloper and Platform Evangelism(DPE)部門の中に、この任務の先頭に立つチームを立ち上げた。このTechnical Evangelism and Development(TED)チームの使命は、社外のトップ開発者と協力して、次世代のアプリケーションを開発することだ。この「トップ開発者」とは、世界のFlipboardやFacebookの開発者だけを指しているのではない。大企業の中でカスタムメイドの業務用アプリをプログラミングしている、広い知名度はないが重要な開発者のグループのことも指している。

 TEDチームは、こうした企業内の業務用アプリ開発者とつながる方法として「ハックフェスト」を活用することで、成功を収めている。

 Microsoftは最近、Skyline Technologiesと共同でハックフェストを開催した。製造部門の従業員によるデータの理解と活用を容易にするためのアプリケーションを開発し、社内業務を改善することが目的だ。Skyline TechnologiesとMicrosoftの共同作業の一部で作成されたソースコードは、Apache 2ライセンスの下、GitHub上で公開されている。Microsoftは、別のハックフェストをソフトウェア開発会社のSageと実施した。このハックフェストは、「Windows 8.1」向けのユニバーサルアプリの開発と同時に、「Windows Store」への業務用ウェブアプリの公開を促進するという点で、Web App Template(WAT)がどのような役割を果たすかを探ることに焦点を当てたものだった。さらにMicrosoftはEdupointとともにハックフェストを開催し、教育ソフトウェア企業である同社が、その「Student Information Systems」アプリケーション(教師が生徒の学習進捗度を管理することに重点を置いたアプリ)を、Infrastructure as a Service(IaaS)アプリから、Platform as a Service(PaaS)アプリへと移行するのを支援している。

 TEDチームが対象とする企業の中には、「最先端」の企業だと考えられてはいないが、ミッションクリティカルなタスクを処理するアプリを開発してきた企業が多く含まれる。従来型の製造会社は、過去30年の間、マシンポンプなどの装置を動かすアプリを開発する中で、いわば「モノのインターネット(IoT)」の問題に取り組んできている。Microsoftが語りかけたい相手は、こうした開発者が中心となる。

 チームの作業の先頭に立っている、MicrosoftテクニカルフェローのJohn Shewchuk氏は「われわれのゴールは、開発者に現場で会うことだ」と述べている。

 ハックフェストというコンセプトは、一匹オオカミ型の開発者が「PowerPoint」でプレゼンテーションして、Microsoftの開発スタックを採用するよう大企業を説得しようとするという習慣とは対極のところにある。

 「Javaを採用している大手多国籍企業は、プレゼンテーションをしても『.Net』や『Azure』へのプラットフォーム変更には関心を寄せないだろう」とShewchuk氏は言う。「しかし、その会社に出向いて、PowerPointを使わずに、つまり、コンピュータに向かって一緒にプログラミングをすることで、困難な問題を解決する手伝いができることを言えばどうだろうか。それこそ、われわれがこうしたハックフェストでしていることだ」(Shewchuk氏)

 「ハックフェスト」と「ハッカソン」という用語を区別しないで使う人もいるが、Microsoftのハックフェストのコンセプトは、従来のハッカソンと同じではない。

 「ハックフェストは一緒にプログラミングしながら、じっくり話し込んで互いをよく知ることがより重要だ。それは開発者の世界のゴルフのようなものだ」(Shewchuk氏)

 そしてTEDチームのエンジニアが、こうした業務用アプリ開発者と一緒に、ボールをグリーンに乗せられれば、それは新たな会話を始められるチャンスとなる。一緒に何かをJavaでプログラミングしている最中に、「Enterprise JavaBeans」などの競合テクノロジよりも、.Netを使った方がより効率的にプログラミングできると提案できるチャンスがあるかもしれない。Shewchuk氏は、あるチームはそうした会話の後で会社に戻って、Microsoftのテクノロジを導入できるように提案要求書を書き直したというエピソードを語った。

 「われわれは、『iOS』アプリや『Android』アプリ、『Java』バックエンドなどの開発を手助けしたことがある。彼らが直面している最も困難な問題の解決を手助けすることが必要だ。会話をしながら一緒に作業していれば、『こういったツールがある』と言うことができるが、その問題に(取り組んで)いなければ、そうした会話をする機会はないかもしれない」(Shewchuk氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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