米Oracleは年次ユーザーカンファレンス「Oracle OpenWorld San Francisco2014」を開催しており、数多くの新製品やサービスを発表している。
米国時間の9月30日には、モバイルアプリケーションの構築フレームワーク「Oracle Mobile Application Framework」と、モバイル向けセキュリティ製品である「Oracle Mobile Security Suite」の統合を強化すると発表した。
統合による新機能により、Mobile Application Frameworkアプリケーションが、認証、暗号化、情報漏えいからの保護、企業ポリシー適用、選択的ワイプ、シングルサインオンといったOracle Mobile Security Suiteのコンテナの保護サービスを利用できるようにする。
また、企業内で使われている既存のID情報をモバイルアプリケーションにも拡張でき、モバイルアプリケーションの開発工数を減らせるという。
既存のサーバセキュリティ管理ソフトウェアと統合させることもできる。Mobile Application Frameworkを「Oracle Access Management Suite」と統合させ、企業はOpenIDやOAUTH2などの業界標準を利用して、1つのサービスからのモバイルおよびウェブアプリケーショにシングルサインオンできる。
このほか、権限の一元管理、ログインセキュリティの強化も施す。
Oracleは、ビジネスでのモバイルの役割が拡大する中で、企業の懸念はセキュリティとする。93%がモバイルデバイスに関連するデータ損失やその他のセキュリティ違反に懸念を示し、主な要因としてBYODを挙げているとの調査結果を紹介した。
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