IBM、新POWERサーバを発表--価格性能比が向上

NO BUDGET 2014年10月07日 18時46分

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 米IBMは10月3日、POWER8プロセッサをベースとした新しいシステム製品のラインアップを発表した。同等の能力を備えるIntelのXeon v3プロセッサベースのシステムに比べ、約2割の価格性能比向上を実現した。新たな「IBM Power Systems」とソリューション群として、10月31日に出荷を開始する。


「IBM Power S824L」

「IBM Power E870」

「IBM Power E880」

 新ラインアップのうち、「IBM Power S824L」サーバは、ビッグデータを高速処理するために設計、開発されたプロセッサ「POWER8」を搭載した。新システムでは、さらに、IBMのテクノロジとOpenPOWER FoundationメンバーであるNVIDIAのGPUアクセラレータを密接に組み合わせることで、金融機関のより正確なリスク分析、エネルギー企業のより的確な石油埋蔵量の調査、研究医のより迅速な病気治療方法の特定などを可能にする。

 このGPUアクセラレータは、数百万のデータ計算を平行処理する能力を備えており、計算中心のアプリケーションの処理速度を大幅に高められるように設計されている。

 IBMでは、Power Systems上で稼動するBLUアクセラレーション搭載「IBM DB2」データベースソフトウェアなどのIBMビッグデータ関連アプリケーションも、このGPUアクセラレータを活用できるよう取り組みを進めている。

 さらにIBMは、SOAP3、NAMD、GROMACS、FFTWライブラリ、Quantum Espressoなど、GPUアクセラレータを活用している生命情報科学、防衛、金融、分子力学、気象モデル作成などの広範な分野で使用されるアプリケーションについてもPower Systemsへの対応を進めていく。

 また、今後Power Systemsには、NVIDIA NVLinkテクノロジが採用される予定で、PCI ExpressインターフェースでのCPUとGPU間のデータ転送が不要になる。これによりNVIDIA GPUがPOWERプロセッサのメモリへ全ての帯域幅を使ってアクセスが可能となり、さまざまなアプリケーションの性能を高められる。このシステムは、2016年初めに提供を開始する。

 なお、POWER8プロセッサベースのPower Systems製品ラインアップには、他にも以下の製品やサービスが加わる。

・IBM Data Engine for NoSQL

 Redis Software Labのソフトウェア、CanonicalのUbuntu Linuxオペレーティングシステム、AlteraのFPGA、IBMの「FlashSystem 840」とCAPIに対応する「Power System S822L」を組み合わせたソリューション。大規模な「NoSQL」データストアに必要な24台ものIntelベースのサーバを1台のPOWER8搭載サーバに統合でき、NoSQL活用のコストを大幅に引き下げる。

 機器の数を削減することで、電力コストおよびシステム基盤にかかる経費を数分の一にも縮小、1つのシステムで最大40テラバイトのフラッシュメモリを活用することができるため、新たな機会の創出と、より大きなNoSQLデータストアへの拡張を実現する。

・IBM Data Engine for Analytics - Power Systems Edition

 POWER8のスケールアウトサーバとIBMのフラッシュベースのエラスティックストレージテクノロジおよびPlatform Computingソフトウェアを組み合わせた新しいアナリティクスアプライアンスを提供。このアプライアンスは、x86ベースのソリューションと比較してストレージ容量を3分の1に削減できる。

・Power Enterprise Systems

 新しい「IBM Power E870」と「IBM Power E880」は、8ソケットシステムでシステムあたり1000仮想マシンまでに対応可能。32、40、または48プロセッサーコアとコンピュートノードあたり最大4テラバイトの構成を選択できる。

 モジュールの効率性とシームレスな拡張性に配慮した設計により、192コア、1500スレッド以上の計算能力と16TBのメモリにまで拡大し、最もデータが集まる基幹アプリケーションを稼働させることが可能。AIX、IBM i、Linux OSに対応、要件の厳しい環境を信頼性で支える。

・Power Enterprise Pools

 プライベート、パブリック、ハイブリッドクラウド向けに強力な基盤を提供し、ワークロードやシステム基盤の変化に対する高い柔軟性と迅速な対応を実現。POWER 8に移行する際、ユーザーが複数のシステムのプール間でリソースをワークロードの要求にあわせて移動することを可能にするとともに、システムの可用性を担保、効率性を向上し、投資を保護する。

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