Boxが、クラウドベースの医用画像の閲覧、共有、コラボレーションのためのソリューションを開発するMedXTを買収することを発表した。MedXT(旧Clariso)は2012年に米サンフランシスコに設立されたベンチャー企業で、Y Combinatorの支援を受けている。
MedXTの2人の共同創業者であるReshma Khilnani氏、Cody Ebberson氏は、ともにBoxの開発組織に加わる予定だ。
MedXTは主力製品のX線、MRI、CT画像向けの「DICOM」ビューアなどの技術を持ち、買収後はヘルスケア業界向けのコンテンツ体験を提供するためにBox技術に組み込まれる。
Boxの共同創業者でCEOのAaron Levie氏は米国時間10月9日の買収発表で、エンタープライズ向けクラウドサービスのBoxがヘルスケア顧客向けに患者管理分野に拡大する計画を明らかにした。
これは、同社が先に打ち出した特定業界向けの戦略に合致するものだ。まずヘルスケア、続いて法務、メディアやエンターテインメントの各業界に拡大することになっている。
Boxは9月に開催した「BoxWorks 2014」で、「Box for Industries」の下で10以上の業界向けに特化したクラウドコラボレーションサービスを展開する計画を発表した。業界向けのアプリ、実装、専門知識を共通のBoxプラットフォーム上で提供することになる。
ヘルスケア業界では、BoxはすでにStanford Health Care、MD Anderson Cancer Center、Mount Sinai Health System、St. Joseph Health、Wake Forest Baptist Medical Centerとの提携を発表している。だが、MedXTの買収により内部リソースを獲得することで、Boxプラットフォームを強化でき、ヘルスケア業界と投資家への知名度改善につなげる狙いだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。