日本マイクロソフト 執行役 Dynamicsビジネス本部長 日隈寛和氏
日本マイクロソフトは、ビジネスアプリケーション「Dynamics」事業について説明会を開催した。Microsoftでは最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏の下、モバイルファースト、クラウドファーストを標榜しているが、その中でビジネス向けクラウドとして、生産性、業務効率向上の「Office 365」、プラットフォームの「Azure」、そしてビジネスアプリケーションの「Dynamics」に注力する方針を表明している。
日本でのDynamics事業についても国内営業体制を現状の倍増、パートナー強化として現状の倍増、マーケティング活動の強化の3点を実施し、事業強化を目指す。SaaS型の顧客関係管理(CRM)「Dynamics CRM Online Professional」、ビジネスインテリジェンス「Power BI for Office 365」、企業向けOffice「Office 365 E3」という3つをセットで提供するキャンペーンを実施し、利用者拡大を進める。
Dynamicsのグローバルでの導入企業数は4万社、ユーザー数は425万。40期連続で2桁成長している。協業パートナーとしては「Dynamics CRM」が5000。「Dynamics ERP」が5500となっている。
「日本においてもビジネスアプリケーション分野では後発だったが、過去連続7年2桁成長、1000社を超えるユーザー、ERP/CRMで100社以上の協業パートナーと投資によって着実にビジネスが拡大している」(日本マイクロソフト 執行役 Dynamicsビジネス本部長・日隈寛和氏)
新しい事例として、語学学習事業を展開するイーオンが生徒の学習状況や上達度を定量的に測定できるシステムの基盤としてDynamics CRMを採用すると発表している。その他にもCRMではメディカル・プリンシブル、オウケイウェイヴ、三菱電機インフォメーションネットワーク、ERPではユナイテッドアローズ、メルティックス、伊藤忠製糖、東レバッテリーセパレータフィルムが新たな導入企業として紹介されている。