日本での事業強化にあたっては、国内営業体制を現状の人員の倍増となる強化、現在もリクルーティング活動を進めているパートナー数を倍増、マーケティング活動の強化という3分野の強化を実施する。
「マーケティング活動は成果が出るまでに時間がかかることから、3年先を見据えた先行投資を実施、今年をその元年と位置付ける。競合メーカーの多くが直販が中心であるのに対し、マイクロソフトはパートナービジネスを展開している。これは、さまざまな顧客にリーチし、スケールメリットがあるという意味で、競合にはない強みであると認識している」と日隈氏は説明する。
Dynamicsの他社製品にはない特徴として日隈氏は、「Power BI for Office 365、Office 365 E3/E4、Dynamics CRM OnlineというMicrosoftが提供する3つのSaaSをうまく活用することで、経営者の意思決定判断のための分析、営業など現場作業の無駄を省くための予定調整や報告業務の効率化、さらに現場と経営層の情報共有といった一連の流れを3つのクラウドサービスの連携によって実現する。
コラボレーション、コミュニケーションツール、Dynamicsを連携することで、時間や場所を問わずビジネスを加速する環境を提供する。これはMicrosoftにしか提供できない」と他のサービスとの連動を挙げた。
また、日本ではDynamics CRMにプランニング、予算管理といったマーケティング機能を盛り込んだものはすでに春から提供しており、米国では提供されているが日本では未提供のカスタマーケア、カスタマーサービスの機能を盛り込んだバージョンについても日本で提供する準備を進めている。
「製品拡充を含め日本市場に継続的に投資し、これまで強かった製造業だけでなく、金融、公共、サービスといった業種でもビジネスを拡大させていきたい」とした。