サンフランシスコ発--第2回Google Cloud Platformライブサミットで、Googleはグローバルな展開を進める組織を対象として強く意識した最新の施策を発表した。
最近Red HatからGoogleのコンピュートエンジン部門に移籍したバイスプレジデントのBrian Stevens氏によれば、第1世代のパブリッククラウドは素晴らしいものだが、主として仮想マシンを第三者のインフラに移すことに焦点を当てていた。
同氏によれば、Googleはテクノロジだけでなく、ユーザーを重視しており、開発者のスピードを落とさせないだけでなく、業界の流行り廃りも反映したクラウドサービスをタイミング良く提供していくことを目標としているという。
大規模なアプリやエンタープライズITアーキテクチャの「バックボーン」で利用できるよう設計された、高パフォーマンスで安全なネットワーク「Google Cloud Interconnect」は、これを狙ったものだ。
Cloud Interconnectは、同社の持つ世界規模の光ファイバーネットワークに対する接続オプションを提供する。接続方法には、33カ国、70以上の地点間での直接ピアリング、7社のパートナー通信事業社経由の相互接続、およびインターネットからGoogleに直接繋げるVPNベースの接続の3つの方法がある。
またオープンソース(特にDocker)に力を入れている同社は、Cloud Platformに「Container Engine」を導入した。オープンソースのKubernetesプロジェクトをベースとして、Google Compute Engine VM上で動作するContainer Engineは、Dockerコンテナを利用するフルマネージドサービスで、開発環境、オンプレミスシステム、パブリッククラウドプロバイダの間でアプリケーションを簡単に移動することも可能になる。
さらに、規模の大小を問わずGoogle Cloudの顧客に支持されると思われる発表もあった。値下げだ。
同社は10月にストレージ価格の10%値下げを発表したばかりだが、今回は外部への送信(値下げ率47%)、BigQueryストレージ(23%)、Persistent Diskのスナップショット(79%)、Persistent Disk SSD(48%)、Cloud SQL(25%)などが値下げされた。
Googleのクラウドに関するグルであるUrs Holzle氏は、6カ月前に開催された前回のGoogle Cloud Platformライブイベントで、クラウドの価格もハードウェアのように、ムーアの法則に従うべきだと発言しており、その後同社は、同イベントや6月のGoogle I/Oなどで多くの新しいリリースやアップグレードを発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。