Amazonは米国時間11月13日、インテル「Haswell」プロセッサ搭載の新EC2インスタンスをプレアナウンスした。EC2の中で最も高い計算能力を発揮するよう設計されているという。
新しいC4インスタンスは、22nmプロセスで製造された、Haswellアーキテクチャをベースにしたカスタムプロセッサ「Intel Xeon E5-2666 v3」を利用する。同カスタムプロセッサは2.9GHzのベースクロックで動作し、ターボ時のクロック速度は3.5GHzに達するという。CPUの最高のパフォーマンスを引き出すため、C4インスタンスはハードウェア仮想化(HVM)を利用し、Virtual Private Cloud(VPC)内で稼働する。
また、拡張ネットワーキングを利用しており、著しく高いパケット/秒(PPS)性能、少ないネットワークの揺らぎ、そして低いネットワークレイテンシを実現するという。
新インスタンスの暫定ラインアップは以下の通り。
モデル | vCPU | メモリ | ネットワークパフォーマンス |
---|---|---|---|
c4.large | 2 | 3.75 GiB | 中 |
c4.xlarge | 4 | 7.5 GiB | 中 |
c4.2xlarge | 8 | 15 GiB | 高 |
c4.4xlarge | 16 | 30 GiB | 高 |
c4.8xlarge | 36 | 60 GiB | 10Gビット |
Intelはパートナー企業向けに最適化されたソリューションに力を入れるようになっており、7月には、Oracleの「Exadata Database Machine X4-8」向けに「Xeon E7 v2」プロセッサをベースにしたカスタマイズSKUを製造している。
Datacenter Knowledgeの記事によると、6月時点で、Intelは2014年に2013年の2倍以上のカスタムCPUの製造を予定していることを明らかにしていた。2013年はFacebookやeBay向けのものなど、15件のカスタムCPUを扱ったという。