ラスベガス発--Amazon Web Services(AWS)は、あらゆる規模でコンテナを管理することが可能な「EC2 Container Service」を発表した。
AWSの最高技術責任者(CTO)Werner Vogels氏は、re:Invent 2014でこの新サービスの概要を説明した。これは、複数のアベイラビリティゾーンを横断して、スケジュールしてコンテナを使用できるというものだ。
このサービスには次のような特徴がある。
- AWSの顧客がネイティブに利用できる
- 簡単
- Docker Hubと統合されている
- クラスタ管理を提供する
昨今では開発者の間でコンテナ技術がよく使われるようになっている。その理由は単純で、コンテナを使えば開発に一貫性を持たせることができ、アプリケーションの展開が容易になる。Dockerのような企業に人気が集まるのは、開発者の現場のニーズを解決してくれるからだ。それに加え、オープンソースプロジェクトであるDockerテクノロジは、分散アプリケーションを管理する手法としての評判が高まっている。このため、DockerはVMwearキラーだと見なされることもある。
そのような見方が正しいかどうかはさておき、DockerテクノロジがAWS、Microsoft、Googleを始め、多くのプラットフォームでサポートされていることは確かだ。
AWSのコンテナサービスは、同社のサービスを利用する開発者層に訴えかけ、この技術で一足飛びに成長しようとしているGoogleを牽制するものだ。AWSはEC2 Container Serviceのデモを行ったが、このデモに共感したのは開発者だけかもしれない。いずれにせよ、EC2 Container Serviceは歓迎されていた。
Dockerの最高経営責任者(CEO)Ben Golub氏も、AWSへのDockerの統合を大いに売り込んだ。Dockerが重要なのは、Google、Microsoft、VMwareなどがDockerをサポートしているということだけではなく、これがアプリケーションの素早い展開を可能にするオープンソースのコンテナ技術だからだ。クラウドプロバイダーはDockerをサポートすることで、顧客が離れるのを防ごうとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。