AWS、新データベースサービス「Aurora」発表--ハイエンド機能をオープンソース価格で

怒賀新也 (編集部) 2014年11月13日 05時41分

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 米Amazon Web Servicesは米国時間の11月12日、新リレーショナルデータベースサービス「Amazon Aurora」の提供を開始すると発表した。MySQL 5.6と互換性を持ち、パフォーマンスはMySQLの5倍、コストは商用データベース(DB)の10分の1、稼働率は99.99%以上と可用性や堅牢性を高めたとしている。同社は「ハイエンドDBの性能をオープンソースの価格で」と新サービスを表現している。

 「システムがクラウドに移行しつつある中で、DBだけがメインフレーム時代からある従来型の考え方がベースになっているのはおかしい」と基調講演を務めたAWSのシニアバイスプレジデントのAndy Jassy氏。


 これまで、「MySQLやPostgreなどのオープンソースベースのRDBで、Oracleをはじめとした商用DBと同じパフォーマンスを実現するのが難しかった」(Jassy氏)とする。

 そこでAWSは、クラウドを前提にパフォーマンスを意識したDBの構築に数年にわたって取り組んできたという。Auroraでの稼働率は99.99%以上を見込む。インスタンスを常時監視し、不具合を自動検知し、ほとんどのケースで再起動することなく60秒以内に復旧する仕様になっているという。

 また、Auroraでは、複数のAvailavility Zoneに自動的にデータをリプリケートし、常時Amazon Simple Storage Serviceにバックアップするようにしている。これにより、パフォーマンスへの影響を受けることなく、99.999999999%の堅牢性を実現したとのこと。

 技術的には、DBのワークロードを処理するためにSSDベースの仮想ストレージ層を構築。ストレージへの書き込み回数を減らし、ロックを最少化するなどして、高速処理と遅延の防止を図っている。

 AWSは既にリレーショナルデータベースをクラウドで提供するAmazon Relational Database Service(RDS)を提供しており、MySQL、Oracle、SQL Server、PostgreSQLを選べるようになっている。Auroraは、ここに追加する1つのメニューという位置づけになる。ユーザーはRDSに提示されるいくつかのDB製品のうち、MySQLを選ぶとさらに、「オープンソース」版と「Aurora」版の選択肢が出てくるようになっている。各Auroraインスタンスごとに、時間単位で課金される。

 AWSが、ハイエンド向けRDBを低コストで提供することにより、DB分野での競争が激化する可能性がある。アマゾン データ サービス ジャパンのエバンジェリストを務める玉川憲氏は「製品としての狙いは、ミッションクリティカルなエンタープライズ分野での利用」と話している。

 また、ゲームなどのようにパフォーマンスが急拡大するような業種での利用も想定しているという。従来は、データベースの再起動が必要だったが、Auroraでは10ギガバイトのストレージから始めて、最大64テラバイトまで、再起動や容量を指定することなく自動でスケールするようになっている。

 Auroraの利用料金は、1時間あたり0.29ドルから。

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