Salesforce.comは、「Summer '15」としてリリースを予定している同社のプラットフォームにおいて、「Internet Explorer」のバージョン7(「IE7」)およびバージョン8(「IE8」)に対するサポートを打ち切ることを明らかにした。
いまだにIE7あるいはIE8を使用している少数の顧客(その割合はそれぞれ5%未満と20%未満だという)にとって同社のこの対応は、使用できなくなる機能が出てくる可能性や、バグやパフォーマンス上の問題が調査されなくなるといった状況を意味している。
Salesforce.comは、時代遅れとなったブラウザのサポートを打ち切るというMicrosoftの動きに追随しようとしている。Microsoftは、2006年にリリースしたIE7、そして2009年にリリースしたIE8のサポートを2016年1月で完全に終了する予定にしている。Microsoftは「Windows XP」や「Windows Vista」上のIE7とIE8に対するメインストリームサポートを既に終了しており、「Windows 7」上でもメインストリームサポートを2015年1月に終了する予定だ。
IE7およびIE8に対するサポートを終了する理由は何度も繰り返されてきているが、Salesforce.comはこれらのブラウザが、インターネットの世界における新たな標準であるHTML5に対応していない点を特に指摘している。つまりIE7やIE8では、Salesforce.comの顧客が日常的に使用している機能豊富なインターネットアプリや、Salesforceの将来的な機能の中核をなすことになるテクノロジをサポートできないのだ。
またSalesforce.comは、2013年5月に発見された、遠隔地からのコード実行を可能にする脆弱性をはじめとする、IE7やIE8に関するセキュリティ問題についても繰り返し指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。