SCSKとアシストは12月9日、ビジネスルール管理システム(BRMS)分野の協業を発表した。アシストが取り扱うBRMS「Progress Corticon」を中核とした「BRMSトータルソリューション」をSCSKが同日から販売している。BRMSトータルソリューションの価格は月額300万円から。
BRMSは、ビジネスルールと処理プログラムを分けて管理し、プログラムを変更することなくビジネスルールだけを変更することで、迅速かつ容易なシステム改修が可能になるとして注目を集めている。
(SCSK提供)
(SCSK提供)
アシストが2013年11月から提供を開始しているProgress Corticonは、世界各国500社以上で利用されているBRMSで、ビジネスルールの変更をコーディングレスでシステムに反映でき、開発や変更に費やされる作業時間を最大で90%も短縮できるという(Progress Software調べ)。
ルールを記述した段階でエラーの有無を1クリックで自動検証し、ルールの曖昧性や完全性、無限ループを早期に発見できるとしている。
独自のアルゴリズムでルール数やデータ処理の複雑さが増しても高性能を実現できるとし、ルールエンジンからSQLコーディングなしで業務データベースにアクセスできることに加え、作成したルールはWebサービスを利用し、あらゆる言語、ビジネスプロセス管理(BPM)、ワークフロー製品、開発ツールと連携できるとしている。
SCSKでは2011年からBRMSを利用してシステムを構築しており、今回アシストと協業の上でProgress Corticonの取り扱いを開始し、Progress Corticonを中核としたBRMSトータルソリューションの提供を開始した。アシストは販売面と技術面でSCSKを支援する。
BRMSトータルソリューションは、BRMS導入のためのコンサルティングや適用可否など事前評価を支援するとともに、プロトタイプを作成、ルールをモデリングする。ルールの設計や構築、性能評価なども提供する。Progress Corticonでシステムを構築する。
Progress Corticonの価格は、ビジネスルールエンジン「Progress Corticon Server」が1コアあたりライセンス880万円、年間保守193万6000円。ルールモデリングツール「Progress Corticon Studio」が1ユーザーあたりライセンス55万円、年間保守12万1000円。オプションとしてデータベースと連携するためのソフトウェア「Enterprise Data Connect Serve」はライセンス352万円、年間保守77万4400円となっている。