富士通、地域の特性を把握できるウェブサイト--Linked Open Dataで公開

山田竜司 (編集部)

2014-12-12 16:44

 富士通と富士通研究所は12月11日、CO2やごみ排出量、病院数、地域内総生産など日本全国の地域に関するデータを市区町村単位で分析できるツールをウェブサイト「EvaCva」で公開した。

 政府統計など1200項目以上の公開データから、環境や社会、経済の視点で47項目の指標を作成し、全国1742の自治体を人口規模で類型化。類似自治体内での相対比較などをサイト上で分析できる。

 ツールは、ウェブの技術を応用して、機械が判読できる形でデータをつなげるというLinked Open Data(LOD)の形式で掲載している。ほかのオープンデータやユーザーが所持しているデータとも容易に組み合せて利用できる。地域に関するさまざまなデータを取り込み、複雑な分析や新たなサービスの創出につなげるねらいがあるとした。

 富士通は、地域の課題を解決し、地方創生につなげるには、地域の特性に即した施策の立案と実行が必要であるとし、2月には統計データを活用して、環境や社会、経済などさまざまな観点から地域の特性を見える化するツールを開発。今回、サイトで公開した。

 今後、SNSなどに投稿された意見を参考に機能拡充を図り、ユーザーとともに地域を活性化するイノベーションの創出を目指すとしている。

地域データの分析例
地域データの分析例(富士通提供)

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  2. セキュリティ

    MDMのよくある“12の悩み”を解決!Apple製品のMDMに「Jamf」を選ぶべき理由を教えます

  3. ビジネスアプリケーション

    生成AIをビジネスにどう活かす?基礎理解から活用事例までを網羅した実践ガイド

  4. セキュリティ

    セキュリティ担当者に贈る、従業員のリテラシーが測れる「情報セキュリティ理解度チェックテスト」

  5. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]