マイクロソフト、.NETエンジン「CoreCLR」をオープンソース化

Liam Tung (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-02-05 10:36

 Microsoftは米国時間2月3日、「CoreCLR」をオープンソースとして公開した。CoreCLRは「.NET Framework」のフォークである「.NET Core」の実行エンジンだ。.NET Coreは「Windows」のモバイル、デスクトップ、サーバ環境向けのアプリケーション開発を簡素化する目的で、2014年秋にオープンソースとなっている。

 Microsoftはオープンソースと無関係ではなかったが、ここ最近は.NETのオープンソース化、.NETランタイムのLinuxと「Mac OS X」へのポーティングなど、オープンソースモデルをさらに採用していく姿勢をみせている。

 2014年11月、Microsoftは.NET Coreを.NETの全リリースの土台とし、さまざまなデバイスやプラットフォームに向けた複数の.NETフレームワークの中心とする計画を発表した。

 Microsoftが今回、GitHubに公開したのは完全なCoreCLRランタイムで、RyuJIT、.NET GC、ネイティブ相互運用性、その他の.NETランタイムコンポーネントが含まれる。

 Microsoftによると.NET Coreはクロスプラットフォームを目指しており、.NETのオープンソースの取り組みと同様に、数カ月以内にLinuxとMacの実装を加える計画だ。

 今回、公開されたのはC#とC++のコード260万行。CoreCLRはすでにMicrosoftが公開している「CoreFX」に似ているが、CoreFXはC#のみだ。2つを合わせると約500万行のコードになるという。

 クロスプラットフォーム機能は、ソフトウェアのビルド、テスト、パッケージを行うツールセットである「CMake」をベースとしているという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  2. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

  3. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]