Oracleは米国時間2月5日、自社Linuxディストリビューション「Oracle Linux」のイメージをDocker Hub Registryで公開したと発表した。コンテナ技術Dockerの人気を受けて、開発者にDockerで自社技術を利用してもらう狙いだ。
Docker Hub RegistryはDockerが用意するDockerベースのツールやコンポーネントを提供するサービスで、開発者はDockerベースのアプリ開発に利用できる。コンテナ型であることから、開発したアプリは容易に実装、展開できるとされている。
Oracle Linuxは、Red Hatの「Red Hat Enterprise Linux」との互換を目指すLinuxディストリビューションで、システム稼働中にオンラインアップデートを土台のOSに適用できる「Oracle Ksplice」技術などの特徴を持つ。Docker Hubに公開したのはOracle Linux 6とOracle Linux 7で、独自改良の「Unbreakable Enterprise Kernel」の最新機能を利用できるという。開発者やシステム管理者はバージョン6と7のどちらででも両方のコンテナを動かすことができるとのことだ。
Oracleはすでに、MySQLのイメージをDocker Hubで公開しており、Oracle LinuxとMySQLの両イメージを利用して、エンタープライズレベルのアプリケーションを構築できるとしている。なお、OracleがメンテナンスするMySQLの新たなイメージを2月中に公開する計画も発表している。