Googleは米国時間2月23日、一般の「Gmail」アカウント向けに実施されている「Inbox」の招待プログラムを、「Google Apps」を利用する法人顧客にも拡大することを発表した。Inboxは元々、毎日大量に届くメールの直感的な処理と生産性の向上を目的として開発されている。その点を鑑みると、職場こそInboxの価値が最も発揮される環境だと言えるだろう。
GoogleのGmail担当プロダクトマネジメントディレクターであるAlex Gawley氏は公式ブログの中で、ユーザーから最も多く寄せられた要望の一つが、Inboxを職場でも使いたいというものだったと述べている。また、Google社内ではすでにInboxを業務に使用しており、経費精算の通知を重要なプレゼンテーションの後まで延期したり、大切な顧客との会食を忘れないようリマインダーを設定したりするなど、メールを自分の思い通りにコントロールするのに大いに役立っているという。加えて、InboxはGmailと同じインフラストラクチャで設計されているため、企業ユーザーがメールに求める高度なセキュリティ基準も満たしているとしている。
ただし、Google AppsのユーザーがInboxの招待プログラムに申し込むには、事前に職場のGoogle Appsを管理するIT部門の承認を得る必要がある。そのため、一般のGmailアカウント向けのInboxと比べ、Google Apps用のInboxを使用するまでのハードルは高い。また、プログラムの招待枠は3月の開始時点ではまだ少数に留められるため、申し込みがすぐには承認されない可能性もある。なおGoogleによると、招待枠はプログラムの開始から数カ月かけて順次拡大する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。