世界のエンタープライズ向けストレージおよびサービス市場は2014年第4四半期も健全な成長を見せた。市場調査会社IDCが明らかにした。
米国時間3月6日に公開されたIDCの第4四半期レポートによると、売り上げは106億ドル近くにまで伸び、前年同期比7.2%増となった。
また第4四半期の出荷総容量は、前年同期比43.7%増の31.8エクサバイトに達した。
IDCのリサーチディレクターEric Sheppard氏は同レポートで、第4四半期の実績が2014年全体を締めくくる「力強いフィニッシュ」であったと形容するとともに、この増加は「年末という季節的要因と、フラッシュストレージを組み込んだミッドレンジシステムに対する需要、超大規模データセンター向けシステムの継続的な成長によるものだ」と記している。
2014年全体で見ると、世界におけるエンタープライズストレージシステムの工場出荷ベースの売り上げは3.6%増加して362億ドルになった。通年での容量消費も43%増加して99.2エクサバイトとなった。
IDCによる「ディスクストレージシステム」の定義は、「3台以上のディスクと、それに関連するコントローラやケーブル、(場合によっては)ホストバスアダプタ(HBA)を含んだストレージ要素の集合体」となっているため、インフラを構成するストレージハードウェア(すなわちスイッチ類)や、バンドルされていないストレージソフトウェアは含まれない。さらに、この調査結果はストレージ製品の製造業者ではなく、その販売業者やブランドに基づいものとなっている。
ベンダー別のリストでトップに立ったのはEMC。同社は第4四半期に世界の総支出の22.2%を占めた。2位のHewlett-Packard(HP)は13.8%のシェアを獲得した。
また同レポートでは、DellとIBMはそれぞれ9%のマーケットシェアで「統計上同列」になり、5位のNetAppのシェアは7.2%だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。