Microsoftは次期OS「Windows 10」で、ここ数年無視できない問題となっていたストレージに対応すべく本腰をあげる。
米国時間3月16日付のブログでMicrosoftは、Windows 10のディスク使用量削減に積極的に取り組んでいることを認めた。これにあたってWindowsシステムファイルの圧縮(Windows 10 Preview build 9879に何の説明もなく加わったオプション。現在のビルドのDisk Cleanupツールで利用できる)などを変更する。Microsoftはまた、リカバリイメージも再設計する計画だ。
同社がブログで示した例によると、これらの変更により、Windowsシステムファイル向けのディスクの容量は最大で45%も削減できるという。
64ビット版Windows 10での使用量削減の例(緑の部分)
Microsoftは、Windows 10で2つの分野で取り組みを進めているという。1つ目は、システムファイルの効率的な圧縮だ。Microsoftによると、これにより空き容量は32ビットシステムで1.5Gバイト、64ビットシステムで2.6Gバイトも増えるという(スマートフォン向けWindows 10もこの圧縮アルゴリズムのメリットを享受できるとのこと)。
実際にWindows 10 build 9926をインストールした「Surface Pro 3」でDisk Cleanupツールを試してみたところ、2.5Gバイトのストレージを復旧できるとのことだった。実際にDisk Cleanupを実行後に得られた容量は4Gバイトだった。
さらに重要なのが2つ目で、大きな容量を占める別途リカバリイメージの作成がなくなる。これにより、4Gバイトから12Gバイトの容量を取り戻すことができる。Refresh/Reset機能の再設計も重要だ。
Microsoftはまた、WIMBOOTについても改良を進める。WIMBOOTはWindows 8.1で導入されたが、素晴らしいものとはいえず、OEMは専用のインストールプロセスが必要だった。サードパーティーのツール開発者がWIMBOOTイメージを利用することも不可能だった。システム圧縮の変更によりWindows 10の将来のビルドでは標準的なインストールプロセスを利用するようになり、他のシステムが圧縮を利用できるようにするとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。