AWSやAzureと接続する方針転換--NTT Comのクラウド戦略 - (page 2)

三浦優子 2015年04月08日 12時21分

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キャリアクラウドやSDx化を強化

 さらに今年度の取り組みとして、サービス強化としては、(1)ネットワークと一体的に提供する“キャリアクラウド”の強化、(2)仮想化/Software Defined化の加速、(3)API機能の拡充という3点に注力する。

 グローバルシームレスサービスの強化/拡充としては、データネットワークのラインナップとして顧客の拠点にネットワーク機器を設置せず、仮想化したクラウド型サービスとしてファイアウォールなどを提供する「Arcstar Universal Oneアドバンスト オプション仮想アプライアンスタイプ」を海外に続き日本でも2月からサービスを開始した。

 Application Acceleration機能の拡充として、顧客の拠点とセンター拠点間の通信に加え、モバイル環境とクラウド間通信においてもアプリケーションの高速化実現を2016年3月に実現する。

 現在日本で提供中の、閉域網サービス内でのモバイルアクセスを実現する「Arcstar Universal Oneグローバルモバイル(仮称)」を海外47か国での提供を、9月を目処に開始する予定だ。

 また、異なるネットワークからでも低コストで迅速、セキュアなオーバレイ通信を可能にするSDNサービス「Arcstar Universal One Virtualオプション」を海外で5月以降、順次提供する。

AWSやAzureとの接続する方針転換

 これまでの方針を大きく変更し、他社クラウドに接続する「他社クラウドオプション(仮称)」を開始。すでに提供しているSalesforceへの接続に加え、8月にAmazon Web Services、Microsoft Azureとの接続を開始。さらに接続事業者、拠点を順次拡充していく。この方針変更について有馬社長は「実態としてお客さまは複数のクラウドサービスをすでに利用している。お客さまからのリクエストあり、接続オプションを容易する」と説明している。

 新たなデータセンターとしては、株式取得交渉がまとまったe-shelterが持っていたドイツ、オーストリア、スイスの拠点を新たに加わるほか「これまで進出できなかった欧州への進出も検討する」(有馬社長)とさらなるデータセンター拡充も進める。

 新しいクラウドを活用した事業展開としては、SDNを活用し、ネットワークセグメントやIPアドレスを変更することなく、既存のオンプレミスシステムをクラウド/コロケーション上に構築可能な「Bizホスティング Enterprise Cloud コロケーション接続オプション」を提供中の日本に続き、3月以降、海外で順次提供を行っていく。

オラクルとライセンス契約

 米Oracleと世界で4社目となるクラウド事業者向けライセンス契約を結び、Oracle Databaseを安価で導入することが可能となる「Bizホスティング Enterprise Cloud データベースサービス」のサービス内容を強化する。4月以降、順次海外展開を予定している。

 次世代クラウド基盤としては、専有型と共有型を組み合わせ、カスタマーポータルを通じ既存クラウド、他社クラウドも含めて一元的にマネジメントできるものを、「12月までになんとか実現したい」としている。

 また、今後データセンター間通信が増大することが見込まれていることから、世界40の主要データセンター間で新10Gbpsベストエフォートサービスを12月以降順次開始する。クラウド間およびクラウド-コロケーション間通信は無料で、コロケーション間通信も低価格で提供する。

 クラウド型アプリケーションとしては、IP電話や在籍確認などの機能を提供するユニファイドコミュニケーションサービスとして、PBX機能を重視したCiscoタイプをビジネスアプリケーション連携とセキュアなモバイル接続など機能強化した「Arcstar UCaaS[Ciscoタイプ]1」、同じCiscoタイプにセキュアなモバイル接続機能を追加した「Arcstar UCaaS[Ciscoタイプ]2」、Microsoft LyncとMicrosoft Exchangeをセットで提供する「Arcstar UCaaS[Microsoftタイプ]」を提供する。


「Arcstar UCaaS[Ciscoタイプ]1」
Arcstar UCaaS[Microsoftタイプ]
Arcstar UCaaS[Microsoftタイプ]

 ユーザーの企業内システムとNTTコミュニケーションズ主要サービス/他社SaaS接続において、シングルサインオンを実現するクラウド型認証/アクセス管理サービス「ID Federation」を日本では4月から、海外では7月以降順次提供する。

 マネージドサービスとしては、マネージドICT「Global Management One(GMOne)」では対象範囲を拡大し、従来の運用だけでなく、システムの設計、インストールといった段階を標準メニューとしてサービスできる体制を作り、7月以降、順次提供する。

 また、顧客のICT環境のセキュリティリスクを調査/改善/モニタリングするマネージドセキュリティサービス「WideAngle」を強化。通常は時間がかかる未知のマルウェアの脅威検知、防御を迅速に行う対策の提供を、日本で6月からスタートする。

 クラウド/ネットワークのマネージドオプションを強化し、GMOne/WideAngleで提供中のサービスをクラウド/ネットワークのオプションメニュー化。「より利便性を高めていく」(有馬社長)ことを実現する。

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