Oracleは米国時間4月14日、2015年4月のCritical Patch Updateをリリースした。同社は顧客がパッチ適用作業を計画的に実施できるよう、四半期ごとに同社の全製品のセキュリティアップデートをまとめて公開している。
今回のアップデートでは、「Oracle Database」「Oracle Fusion Middleware」「Oracle E-Business Suite」「Oracle Java SE」「Oracle Sun Systems Products Suite」「Oracle MySQL」などを含む同社の各製品に対し、98件のセキュリティパッチを提供している。
98件のうち4件がOracle Databaseに関するものだが、この中には認証なしでリモートから悪用できる脆弱性は存在しない。このうちもっとも深刻度が高いのは、Windows版のバージョン12c以前を対象としたCVE-2015-0457だった。
また今回のアップデートには、Oracle Fusion Middlewareを対象としたパッチが17件、Oracle Java SEを対象としたものが14件、Oracle MySQLを対象としたものが26件含まれている。Oracle Java SEの脆弱性のうち、3件(CVE-2015-0469、CVE-2015-0459、CVE-2015-0491)には、10.0のCVSS Base Scoreが与えられている。My SQLを対象としたパッチには、4件の認証なしでリモートから悪用可能な脆弱性を修正するものが含まれているため、注意が必要だ。Fusion Middlewareの脆弱性のうち12件は、認証なしでリモートから悪用可能である。このうち、CVE-2015-0235(GNU Cライブラリに影響を及ぼす「GHOST」として知られる)に、10.0のCVSS Base Scoreが与えられている。これは、「Oracle Exalogic Infrastructure」に影響するものだ。
今回リリースされたアップデートの詳細は、Oracle Critical Patch Update Advisoryのページで確認できる。このページには、対象製品とそのバージョンや、各製品のリスクマトリックスなどが掲載されている。Oracleは顧客に対して、できるだけ早くCritical Patch Updateを適用することを推奨している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。