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ドイツ気候計算センターの大容量データを支えるIBMのストレージ管理ソフトウェア

Liam Tung (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2015-05-11 13:22

 40ペタバイトもの容量を誇るロボットアーム駆動型のストレージを管理するためにIBMのソフトウェアが活躍している。このストレージシステムは、ドイツ気候計算センター(DKRZ:Deutsches Klimarechenzentrum)のスーパーコンピュータによって生み出された気象シミュレーションデータをアーカイブするためのものだ。

 DKRZは2014年の秋、ハンブルグにある同センター内で、この新たなストレージ管理システムの運用を開始した。このシステムは今後、DKRZが保有する膨大な量のテープライブラリアーカイブに対する主なインターフェースとして活用されることになる。

 同システムは、ペタバイト規模の階層型ストレージシステム(HSS)を開発するための共同作業の成果である「High Performance Storage Systems」(HPSS)アーキテクチャに基づいている。

 HPSSはIBMと、ローレンス・リバモアとロスアラモス、サンディア、ローレンス・バークレー、オークリッジにある米エネルギー省(DOE)の国立研究所によって開発されたものだ。これらの研究所も、ペタバイト規模のアーカイブデータを生成する世界最高レベルのスーパーコンピュータを保有している。

 DKRZは、現在40ペタバイト程度となっているアーカイブ容量が、今後5年で倍増すると見込んでいる。これは気象データとして世界最大規模であるが、IBMによるとHPPSとHSSの組み合わせで実現する500ペタバイトという容量に十分収まるという。

 DKRZのアーカイブシステムではHPPSが採用されているほか、Oracleのテープライブラリ「StorageTek SL8500」7基と、56台のロボットアームで構成され、その総容量は190ペタバイトとなっている。

 このシステムに対するIBMの貢献は、スーパーコンピュータとアーカイブの間のスループットの向上だ。現在では持続的に毎秒12Gバイトのパフォーマンスを実現できているが、2015年中に予定されているアップグレードによりピーク性能として毎秒18Gバイトまでサポートできるようになる。

 DKRZによると、地球環境を研究するための高性能コンピューティングシステム(HLRE:Hochleistungsrechnersystem für Erdsystemforschung)として現在稼働しているIBMのスーパーコンピュータ「POWER6 Blizzard」を、2600万ユーロの初期投資をかけてBullのスーパーコンピュータに置き換え、「HLRE-3」として運用を開始した暁には、500ペタバイトの上限に近づくという。

 HLRE-3は、初期構成の運用を開始した時点でBlizzardの性能をしのぐと見込まれており、2016年の完成時にはピーク時で3ペタフロップスの性能を発揮するという。大幅な性能向上ではあるが、この性能は中国人民解放軍国防科学技術大学(NUDT)の「Tianhe-2」(天河2号)の33.86ペタフロップスや、DOEの所有するCray製「Titan」の17.59ペタフロップスには遠く及ばない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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