グーグル、「Cloud Test Lab」を発表--「Cloud Messaging」はiOSに対応

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2015-05-29 12:02

 サンフランシスコ発--米国時間5月28日、Google I/OではAndroidとChromeが話題の中心だったが、Googleの開発者向け製品グループの責任者を務めるJason Titus氏の基調講演では、クラウド関連の新たな話題もいくつか飛び出した。

 市場には4000種類以上のAndroidデバイスが出回っている。しかし、Titus氏が認めるように、多くの開発者は数種類のスマートフォンやタブレットにしかアクセスできていない。

 このギャップをいくらかでも埋めるため、Googleは「Cloud Test Lab」を提供する。これは、買収したAppurifyをベースに作られた、物理的に手元にないデバイス上でAndroidのアプリと機能をテストするための、一種のプラットフォーム兼シミュレータだ。

 Cloud Test Labは、自動的にプロジェクトを世界のトップ20のAndroidデバイスで実行し、無料でレポートとクラッシュログを返す。

 また「Google Cloud Platform」については、Titus氏はSnapchatやKhan Academyを例に挙げつつ、「大企業から小さな企業まで、幅広く導入されている」と述べた。

 1年前のGoogle I/Oで脚光を浴びた「Google Cloud Messaging」は、今では60万以上のアプリで利用され、毎日700億メッセージが送信されるまでになっているという。

 これを受けて、同社はGoogle Cloud Messagingをこのたび、AndroidやChromeだけでなく、iOSにも対応させた。

 さらに、Goole Cloud Messagingのユーザーは、トピックを登録できるようになった。これは、ユーザーが通知を選択できる機能で、データベース管理が楽になり、コード行数の削減にもつながる。また、ChromeユーザーはウェブサイトからOSレベルの通知を送信できるようになった。

 Titus氏は開発者で埋まった客席からの好意的な反応に応えて、Cloud Test Labは「まもなく」リリースされると約束した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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