サンフランシスコ発--米国時間5月28日、Google I/OではAndroidとChromeが話題の中心だったが、Googleの開発者向け製品グループの責任者を務めるJason Titus氏の基調講演では、クラウド関連の新たな話題もいくつか飛び出した。
市場には4000種類以上のAndroidデバイスが出回っている。しかし、Titus氏が認めるように、多くの開発者は数種類のスマートフォンやタブレットにしかアクセスできていない。
このギャップをいくらかでも埋めるため、Googleは「Cloud Test Lab」を提供する。これは、買収したAppurifyをベースに作られた、物理的に手元にないデバイス上でAndroidのアプリと機能をテストするための、一種のプラットフォーム兼シミュレータだ。
Cloud Test Labは、自動的にプロジェクトを世界のトップ20のAndroidデバイスで実行し、無料でレポートとクラッシュログを返す。
また「Google Cloud Platform」については、Titus氏はSnapchatやKhan Academyを例に挙げつつ、「大企業から小さな企業まで、幅広く導入されている」と述べた。
1年前のGoogle I/Oで脚光を浴びた「Google Cloud Messaging」は、今では60万以上のアプリで利用され、毎日700億メッセージが送信されるまでになっているという。
これを受けて、同社はGoogle Cloud Messagingをこのたび、AndroidやChromeだけでなく、iOSにも対応させた。
さらに、Goole Cloud Messagingのユーザーは、トピックを登録できるようになった。これは、ユーザーが通知を選択できる機能で、データベース管理が楽になり、コード行数の削減にもつながる。また、ChromeユーザーはウェブサイトからOSレベルの通知を送信できるようになった。
Titus氏は開発者で埋まった客席からの好意的な反応に応えて、Cloud Test Labは「まもなく」リリースされると約束した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。