見つけやすいこと:レジストリやサービスカタログを一元管理することは、普及の拡大に欠かせない。「アプリケーション開発者やAPI利用者にとって、社内でどのAPIが利用可能なのかを簡単に見つけられることが重要である。さまざまなAPIの詳細が記録された種々のスプレッドシート、種々の文書のwikiページがいろいろな場所に分散していることが往々にしてある。本当に必要なのは、すべてのAPIが表示され、簡単に検索および利用できる場所を中央に設けることだ」(Shafii氏)
使いやすいこと:APIが確実に最高のエクスペリエンスを提供できるように、APIの提供者側と利用者がコミュニケーションをとれる手段を設けるべきだ。「API利用者にとっては、インフラストラクチャアプリケーションやバージョンレベルの変更などが重要だ。会社のAPIを使っていて、何の問題もなかったのに、次の日に突然連携が機能しなくなった。自分の側で何かが変わったのだろうか。アプリケーションやネットワーク、データセンターに何か問題があるのだろうか。それとも、APIの提供者がAPIかその接続先のシステムをアップデートしたのだろうか。筆者には分かるが、適切なツールがなければ、こうした問題の答えを見つけるのに非常に長い時間がかかることになる」(Craig氏)
上手く実装されていること:ほとんどの企業、特に大企業は「自分たちが把握しているかどうかは別として、既に多くのAPIを利用している」とShafii氏は指摘する。しかし、多くの場合、これらは同氏が「スクリーンスクレイピングAPI」と呼ぶ、wikiといったウェブページなどからデータを抽出するAPIのことで、こうしたAPIは壊れやすい。「そのwikiのコンテンツが変われば、すべてのクライアントが壊れる」。ウェブサービスベースのAPIやRESTベースのAPIも内部の変更の影響を受けやすく、利用者の需要に応じて規模を拡大することもできない場合もあるので壊れやすい、と同氏は付け加えている。
上手く管理されていること:優れたアプリケーションがすべてそうであるように、APIも上手く管理して、バージョンを付与する必要がある。さらに、セキュアな状態を維持し、サービス品質保証を遵守しなければならない。指標も重要だ、とShafii氏は付け加える。APIのチームには、「使用と運用の両方の指標を集め、それを今後のAPIの改善に役立てることができる能力」が必要だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。