Ciscoの次期最高経営責任者(CEO)であるChuck Robbins氏は、20年にわたりCEOを務めたJohn Chambers氏から同社を引き継ぐにあたり、新しい経営幹部の布陣を発表した。社内の幹部数名が新しい役職に異動し、成長戦略を統括する幹部数名が社外から招聘され、新しい最高技術責任者(CTO)が指名されることになった。
直近の四半期決算報告を見ると、Robbins氏が幸先の良いスタートを切るための環境は整っているようにみえる。しかし同氏には、共同プレジデントのRob Lloyd氏とGary Moore氏が会社を去る中で、経営の継続性を維持しながら、Ciscoに新風を吹き込むという難題が待ち構えている。
CTOのPadmasree Warrior氏は同社を去り、M&A戦略を統括していたHilton Romanski氏が新CTOに就任する。ただしWarrior氏は、今後もCiscoのアドバイザーを務める予定だ。
一方、Ciscoに新しい血を入れる役割を担うのが、成長戦略担当バイスプレジデント(VP)およびチーフオブスタッフに就任するRuba Borno氏だ。電気工学の博士号を持つ同氏は、Boston Consulting Groupで、テクノロジ、メディア、テレコム、人事などを統轄していた。
その他の布陣は以下のとおり。
- 最高開発責任者にPankaj Patel氏が留任。引き続き開発、エンジニアリング、テクノロジのポートフォリオを統括する。
- 最高財務責任者にKelly Kramer氏が留任。同氏はGEの元幹部で、2015年始めにCiscoの同役職に就任した。
- 執行担当シニアVPに、元最高情報責任者(CIO)のRebecca Jacoby氏。同氏は引き続きCiscoのIT全体を統轄するが、グローバルサプライチェーン、ビジネスサービス、セキュリティ全般も監督する。
- CIOに、元IT担当シニアVPのGuillermo Diaz氏。同氏は今後Jacoby氏の直属となり、ITアーキテクチャ、技術戦略、サービスを統括する。
- 最高人事責任者にFrancine Katsoudas氏が留任。同氏は2014年にCiscoの同役職に就任した。
- 最高マーケティング責任者にKaren Walker氏。同氏は2009年にHPからCiscoに移籍し、Go-To-Market戦略の責任者を務めていた。
- ワールドワイドセールス担当シニアVPにChris Dedicoat氏。同氏はヨーロッパ、中東、アフリカ、ロシアにおけるセールスを統括していた。
- サービス担当シニアVPにJoe Cozzolino氏。同氏はCiscoのモバイル製品とビデオハードウェア製品の戦略を統括していた。
- 相談役にMark Chandler氏が留任。同氏はCiscoの相談役を19年間務めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。