Ciscoの最高技術責任者(CTO)兼最高戦略責任者を務めるPadmasree Warrior氏が、2015年夏に退職する予定だという。Re/codeが米国時間6月1日に報じた。Ciscoは、Chuck Robbins氏が最高経営責任者(CEO)に就任することを5月初旬に発表したばかりだ。
Warrior氏はMotorolaの元CTOで、2008年にCiscoに入社した。Ciscoが実施した2012年の幹部交代で、CTOの役職に最高戦略責任者の肩書きが加わった。
Warrior氏はこれまでに、CTOとしてCiscoのグローバルエンジニアリンググループを共同で統括していたほか、エンジニアリング担当シニアバイスプレジデントを務め、コアスイッチ、コラボレーション、セキュリティ、クラウド、データセンター/仮想化などの部門を管理してきた。以来、Ciscoが進めるビッグデータやモノのインターネット(IoT)に関する戦略発表などで中心的な役割を担っていた。
Warrior氏は、サンノゼのCisco本社で2013年3月に行われたメディアプレゼンテーションで、同社の今後5年間に向けた当時の事業戦略について説明した。OpenStackとオープンソーステクノロジを重視し、アプリケーションの効率改善や、より大きなビジネス価値の提供を実現するというものだった。また、ネットワークは構成可能であるだけではなく、一層調整されたものである必要があると述べていた。
Warrior氏は、テクノロジとビジネスの両分野でプレゼンスを確立し、Gapの取締役、コーネル大学の評議員を務めている。
Ciscoの担当者は、CEOのRobbins氏によるブログ記事に言及し、幹部陣全体について2週間以内に発表するという同氏の計画の通りだとした。さらに、幹部人事のうわさに関するコメントはしないと述べた。
Robbins氏は、共同プレジデントのRob Lloyd氏とGary Moore氏が7月25日付で退職する予定で、それまで両氏は現在の役職にとどまるとしている。Re/codeは、Warrior氏の退職が同日となる可能性を示唆している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。