齋藤氏によると、今回の画像編集ツールは、HTMLエディタの強化策として進められていたものを応用したと説明。HTML5をベースにしているが、画像編集ツールは「Google Chrome」「Internet Explorer」「Firefox」など主要なブラウザに対応している。ネット上で提供される「画像ツールに匹敵するほど、大概のことはできる」(齋藤氏)という。

画像編集ツール(ネオジャパン提供)
新版では、ウェブメール機能がIMAPに対応している。従来ウェブメールはPOPだけに対応していたが、大規模のオンプレミスの場合、POPだとメールサーバの容量がグループウェア全体の使用量を圧迫するといった課題が指摘されていた。
IMAPに対応することで、メールサーバに確保されるディスクの容量をムダにすることがなくなる。齋藤氏によると、IMAPは「サービスごとの方言が多い」という。そのため、「どのIMAPにも標準として対応するのが難しかった」としているが、「Office 365」「Google Apps」といった主要なメールサービスに対応しているとメリットを説明している。

ウェブメールIMAP対応(ネオジャパン提供)
これまで、desknet's NEOのウェブメール機能では、メール送信前に宛先のアドレスやメールの内容、添付ファイルの有無などを1項目ずつチェックさせる「メール送信前の確認」と、メール送信後一定時間であれば送信をキャンセルできる「送信の取り消し」という2つの誤送信防止機能を備えていた。
新版では、社内と社外に同時にメールを送る際、社外アドレスのみ強調表示して注意を促す機能、チェック対象項目のカスタマイズ、ToやCCに大量のアドレスを指定した場合の警告表示などメール誤送信による情報漏えいに配慮した機能が強化されている。「誤送信防止を再強化した」(齋藤氏)という位置付けだ。

メール送信前の確認(ネオジャパン提供)
新版ではまた、ウェブメールやワークフロー、回覧・レポート、議事録、インフォメーション、アンケート、ポータル機能で作成、編集中の内容をバックグラウンドで自動的に保存する機能を搭載した。長文の文書や複雑なコンテンツの作成編集中に、マウスやキーボードの誤操作でページを移動してしまったり、ページを閉じてしまったりした場合に、再度作成画面を開くことで、途中まで編集していたデータを回復できるという。
desknet's NEOは、組織内の情報共有とコミュニケーションの改善に役立つ25のアプリケーションを標準で搭載する純国産のウェブグループウェア。PCやタブレット、スマートフォンのマルチデバイスで利用でき、数人から数万の規模まで対応する。3月時点の累計ユーザー数は316万となっている。