ネオジャパンはグループウェア「desknet's NEO」の小中規模向けパッケージ版(スモールライセンス)の販売を2月26日から開始した。大規模向けパッケージ(エンタープライズライセンス)は2012年12月から提供している。
desknet's NEOは2002年から提供している「desknet's」の後継製品。現在、標準化が進みつつある「HTML5」をインターフェースに全面的に採用している。エンタープライズライセンスは100~数万ユーザー、スモールライセンスは5~300ユーザーを対象にしている。
今回のスモールライセンスでは、エンタープライズライセンスと同様にすべての機能を標準で提供する。これまで小規模向けと大規模向けでは仕様が異なり、提供される機能も異なっていたが、今回からはすべての仕様を統一して、エンタープライズライセンスとまったく同じ機能をスモールライセンスでも提供している。
スモールライセンスの提供にあわせて、desknet's NEOのスケジュールを「iPhone」のカレンダーや「Googleカレンダー」に取り込めるアドオンを提供する。スマートフォンの普及を受けて、スケジュール管理を強化するためと説明している。これまでスマートフォンに対応するアドオンは有料で提供されていたが、今回は無料で提供する。
desknet'sからdesknet's NEOにアップグレードするためのデータ移行ツールも無料で提供する。中小向けのdesknet'sからスモールライセンス、desknet'sの中堅向けのMiddle Editionと大規模向けのEnterprise Editionはエンタープライズライセンスに移行できる。
スモールライセンスの提供にあわせて「Lotus Notes」「Exchange Server」「サイボウズOffice」「サイボウズガルーン」といった競合製品から乗り換えると、7割引の価格で購入できる施策を展開している。通常の新規ライセンスは50ユーザーで19万8000円だが、乗り換えだと50ユーザーで5万9400円となっている(どちらも税別)。
ネオジャパンは、2014年3月末までにdesknet's NEOについて1万社100万ユーザーの導入を目指している。同社代表取締役社長の齋藤晶議氏はこの目標について「堅めの目標」と表現している。現在のdesknet'sは3万社300万ユーザーであることを踏まえて、この目標はクリアできるだろうと見通している。今回の価格面での施策は、こうした目標に到達するためのものであると見て取れる。
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