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BoxとNTT Comが提携、VPNでクラウドストレージ利用--他社SaaSとも連携

三浦優子

2015-06-17 15:04

 BoxとNTTコミュニケーションズ(NTT Com)は提携し、仮想私設網(VPN)でクラウドストレージ「Box」を利用できる「Box over VPN powered by NTT Communications」を提供する。Boxが提供しているサービスをNTT Comの通信サービス「Arcstar Universal One」上で利用することで、安全にクラウドサービスを利用できるという。サービス提供開始時期は2015年中を予定している。6月15日に発表した。

 NTT Com代表取締役副社長の庄司哲也氏は、「VPN環境でBoxのサービスを利用できるものとなる。よりセキュアに企業に安心してBoxを使ってもらえる。今回の提携は、アジアでは唯一の提携関係となる」と概要を説明した。現段階でモバイルに対応していないが、将来的にはモバイルデバイスとの連携サービスを提供することも計画している。

庄司哲也氏
NTT Com 代表取締役副社長 庄司哲也氏
菅原英宗氏
NTT Com アプリケーション&コンテンツサービス部長 菅原英宗氏
Aaron Levie氏
Box 共同創業者兼CEO Aaron Levie氏
古市克典氏
ボックスジャパン 代表取締役社長 古市克典氏

 税別の料金プランは社外ユーザーライセンスが有償で、他のSaaSとの連携が1連携までの「Business」が月額1IDあたり2400円から、社外ユーザーライセンスが無償で他のSaaS連携が無制限、セキュリティレポートを発行する「Enterprise」が4980円を予定している。

日本はセキュリティポリシーがほかの国より厳しい

 今回の提携の背景について、NTT Comアプリケーション&コンテンツサービス部長の菅原英宗氏は次のように説明する。

 「日本企業は、特にセキュリティポリシーがほかの国よりも厳しい。新サービスは、堅牢なICT環境と効率的かつ一元的な運用を実現するものとなる。Salesforce.comとの協業経験を活かし、新サービスを開発した。日本企業がパブリッククラウドを利用しない理由として、情報漏洩が心配という声が多い。セキュリティの補強が必要だが、新サービスはこれらの要件を満たせるものとなる」

 新サービスは、Boxにアクセスする際、Arcstar Universal Oneを利用し、閉域網内でBoxを利用でき、インターネットを利用する場合に比べ、安全にサービスを利用できるという。24時間365日のワンストップでのサポートを提供する。問題が起こった場合はNTT Comが対応する。ファイル管理にかかるコスト削減につながるよう、Salesforce.comなど他社が提供するSaaS、ユーザー企業のオンプレミスシステム、NTT Comのクラウドサービスなどを閉域網内で連携し、ファイルストレージの容量を気にすることなく利用できるとしている。

 Boxの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のAaron Levie氏は、「NTT Comとは1年半前から話をしてきた。私たちは日本ではまだ新しいプレーヤーではあるが、海外ではよく知られている大企業も当社のサービスを採用し、日本でも楽天や早稲田大学などが採用してくれた。また、先週のことだが米国の法務省がわれわれのサービスを採用することを発表したばかりだ」と採用企業が順調に拡大していると説明した。

 サービスとしても特定業種に特化したヘルスケア業界向け、流通業向けも提供しているという。こうした業種特化型サービスについては、「日本でも同様のユースケースが増えるだろう」(Levie氏)と説明。日本に多い製造業との連携にも期待しているという。

 ボックスジャパン代表取締役社長である古市克典氏は、「クラウドはセキュリティ上の不安があって利用したくないという声があるが、実はクラウドサービスはわれわれプロによって守られ、アクセス監視機能でいつ、誰が、どのように情報にアクセスしたのかを全てログに取り、それを見やすく提供することで、怪しい動きがあれば、管理者に即伝わる。セキュリティに完璧はないが、今回の提携でかなりのレベルのものとなる」と説明した。

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