ブラジルのAcu港ではInternet of Things(IoT)により海洋の状態を監視し、安全性と効率性を最適化している。ジェムアルトが6月25日(現地時間)に発表した。
ガソリン業界の戦略的拠点であるブラジルのリオデジャネイロ州Acu港に導入されたリアルタイムの気象、海洋情報システム「SISMO」は、大手の海洋コンサルティング企業のHidroMaresが開発したサービス。波や潮流、水深、水温、塩分濃度を監視し、運航の安全性を高め、船舶の通行を効率化し、港湾の生産性を向上させているという。
SISMOの遠隔測定システムは、遠隔測定技術を提供するDuodigitのモデムを活用し、港にある浮標、埠頭や海底に設置されたセンサからさまざまな海洋データを収集する。
このモデムは、Javaを搭載するジェムアルトのM2Mモジュールを用いており、無線ネットワークを介してデータを処理、送信し、インターネット経由でバックエンドサーバに接続する。港湾の労働者らはセキュアにシステムにログインし、データを活用することで、リアルタイムの意思決定が可能となるという。
ジェムアルトは、サプライチェーンや物流の最適化と流通システムの生産性向上により、さらに船舶などの燃費が向上し、環境保全や、港湾物流効率化を高めることができるとアピールした。