IBM、フランスのスパコン研究機関GENCIとエクサスケールシステム開発で連携

Colin Barker (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部 2015年09月03日 11時34分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 フランスの高性能コンピューティング開発機関GENCIとIBMが、エクサスケールのコンピュータ開発プロジェクトで協業する。

 エクサスケールのコンピュータとは、最低でもエクサフロップ、つまり浮動小数点演算を毎秒100京回行えるシステムだ。これは、2008年に初めて登場したペタバイトスケールの1000倍の処理能力となる。


 2014年に開催されたスーパーコンピュータのイベント「SC14」では、最初のエクサスケールコンピュータが米国で登場するのは2023年になるだろうと予想されている。

 エクサスケールのコンピュータは、桁違いにコンピューティングの現実を変えるものになる。IBMによると、現在世界最速のシステムは10~33ペタフロップス(毎秒の浮動小数点演算回数が1京~3京回)。これはエクサスケールが実現する速度のわずか1~3%なのだ。

 IBMとGENCIの協業は最低でも18カ月間を予定しており、100ペタフロップ以上の達成を見込む開発中のシステム向けの複雑な科学向けアプリケーションで利用できるレベルにフォーカスする。「エクサスケールへ向けた確実な一歩」になるとしている。

 IBMは技術面での専門家を提供し、アプリケーションの移植と最適化を支援する。また教育面でもGENCIと協業する。フランスのモンペリエに新設されたPOWER Acceleration and Design Centerの支援を受けるという。

 IBMのスパコン専門家との協業を通じて、GENCIはIBMのOpenPOWERエコシステムからの高性能コンピューティング技術を利用できる。OpenPOWERエコシステムでは、NVIDIAが開発する「NVIDIA NVLink」インターコネクト技術を利用したPowerプロセッサとNVIDIA GPUアクセラレータの結合、IBMのCoherent Application Processor Interface(CAPI)を利用できるMellanox EDR 100Fbps InfiniBandスイッチなどの技術革新が進んでおり、これらのインパクトを最大活用できると両者は期待を寄せている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
IT部門の苦悩
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算